4月22日~4月28日の「FX投資戦略」ポイント
<ポイント>
・先週の米ドル/円は安値を更新、一時141円台に続落。「米国売り」は一服したが、日米の関税を巡る交渉で円高圧力が強まることへの警戒などが材料視された模様。
・「米国売り」リスクが残るなかでの米ドル安・円高誘導は、制御不能の米ドル安をもたらしかねない。「米国売り」リスク残る中では日米の為替調整も慎重になるのではないか。
・今週の米ドル/円は140~145円で予想する。
先週の相場…「米国売り」一服ながら、141円台へ米ドル続落
先週の米ドル/円は続落し、この間の安値を更新し、一時141円台まで下落しました(図表1参照)。17日に米国の関税政策を巡る日米交渉が行われましたが、それを受けて一段と円高になる可能性が警戒されたといった解説が一般的だったでしょう。
ところで、先週の米ドル/円の続落は、日米の金利差(米ドル優位・円劣位)との関係を見ると、前週の逆相関、米金利の上昇に伴う日米の金利差拡大を尻目に米ドル/円が下落するといった関係は一服し、順相関、つまり日米の金利差縮小で米ドル/円下落といった一般的な関係に基本的には戻りました(図表2参照)。
米金利の上昇は米国債価格の下落であり、それと米国株、米ドルの下落が重なることを「トリプル安」といいます。そして、本来的に米ドル高をもたらす可能性のある米金利の上昇でも米ドルが下落することを「悪い金利上昇」と呼びます。そして、米国株、米国債、米ドルが一緒に売られることは「米国売り」とされます。
要するに、先週はそういった「米トリプル安」、「悪い金利上昇」、「米国売り」が一息ついた形となりました。ただそれでも米ドル安・円高傾向が続いたのは、上述のように関税政策を巡る日米交渉が円高をもたらすリスクへの警戒が強かったということのようです。
以上のように見ると、この先も米ドル/円の下落が続くかは、日米交渉が円高をもたらすか、または「米国売り」が再燃するかなどが主な目安になりそうなので、この2点について以下で考えてみたいと思います。
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