(※写真はイメージです/PIXTA)

数ある不動産投資のなかでも「低コスト・高利回り」であるとして注目されている、中古アパート経営。ただ、中古物件だけに、設備の老朽化や今後の耐用年数などさまざまな不安があるのも事実です。そこで今回、中古不動産の目利きの専門家集団である一般社団法人レトロフィットジャパン協会の担当者に、中古アパートに投資する際の物件の見極め方や注意点について伺います。

「建物の寿命」は思っているよりも長い

つまり、建物の本来の価値は、法定耐用年数ではなく、物理的・経済的耐用年数で評価すべきだということです。

 

担当者「従来の考え方では、『建物の現状の市場価値(木造)』は竣工してから22年経つとゼロになります。しかし、『本来あるべき建物の価値』をみるのが重要です。定期的に外壁の修繕や防水、内装やユニットバスなどを更新することで、物理的・経済的耐用年数は木造であっても築40~65年まで延ばすことが可能になります

 

築30年の中古アパートと聞くと、老朽化してボロボロというイメージが湧く人も少なくありません。投資家からすると、そのような物件に多額の資金を投じて大丈夫なのかと不安になってしまう人もいるでしょう。

 

しかしながら、適切に修繕やリフォーム、管理がなされているアパートであれば、築30~40年であっても購入後に20~30年以上、価値を維持することが可能ということです。

 

さらに、建築物の鉄筋コンクリートも、実は私たちが思っている以上に寿命が長いといいます。

 

担当者「建築物の鉄筋コンクリートは、通常の自然条件で適切な維持管理がなされた場合、計画供用期間を「標準の級(クラス)」とした場合で65年、「超長期の級」の場合は、200年の耐久年数があります。

 

実際に、そんなに長期にわたって建物を使うことはないでしょうが、建物というのは木造であっても想像以上に長持ちするのです。中古アパートへの投資を考えている方は、そのことを頭の片隅に置いておくとよいのではないかと思います」

 

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本記事は『アパート経営オンライン』内記事を一部抜粋、再編集したものです。

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