入居者の迷惑行為に悩むオーナーは少なくありません。放っておくと、ほかの入居者が退去する、物件を荒らされる、内見に来た入居希望者に逃げられるといった悪影響も。そこで今回は、現役不動産投資家である不動産鑑定士兼税理士の沖田豊明氏が自身の賃貸経営を行ううえで、遭遇した迷惑入居者の事例を紹介します。
利回り7%、いい物件を購入できたと思っていたが…
不動産投資を始めて3物件目で出会った中古の一棟マンション。都内にあり、部屋数は47。ファミリータイプと単身者向けの部屋が混合で入っている物件でした。築27年で利回り7%と不動産会社から伝えられ、購入を決断。無事融資もおりて、非常にいい買い物ができたなとニンマリしました。
1階にあった管理室が空いていてもったいなかったので、200万円かけリノベーション。1部屋増やしたことで、家賃6万円、年間で70万円程度の収益アップに成功しました。家賃収入も1年間ずっと滞ることなく入ってきて、順調に経営できていると安心していました。
管理会社「入居者が立て続けに退去しています」
ところが、2年目に差し掛かったある日。管理会社から「近ごろ、入居者が立て続けに出ていっています」と報告を受けました。ある部屋を中心に上の階、下の階、右隣の部屋の入居者が立て続けに退去したというのです(図表参照)。そして今度、左隣の部屋の入居者も退去しようとしているとのこと。
管理会社や住人から詳しく話を聞いていくと、段々と原因が明らかになってきました。どうやら当該部屋の入居者(A氏)が、上下左右の壁を四六時中突っついているようなのです。上の階に住む人の物音について苦情が入ることはよくありますが、上の階に住む人が下の階の住人をうるさいというのには驚きました。
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沖田不動産鑑定士・税理士事務所
不動産鑑定士
税理士
行政書士
平成11年に埼玉県川口市において、不動産オーナー様が安心して相続・不動産賃貸業ができるようにサポートすることを使命に不動産税務の専門事務所を開設。
不動産投資家系オーナーの顧問先に対し、税務面のみならず、不動産鑑定士の専門知識を活かして、投資物件に対する購入アドバイスを行っている。また、不動産投資において、購入後プラスのキャシュフロー運営を続けることが最も重要であるとの認識のもと、賃貸経営の資金管理を中心に経営全体のサポートも行っている。
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