(※写真はイメージです/PIXTA)

組織のなかで働くにあたって、自分のダメな部分を周りと比べてしまい、自信が持てないという人も少なくありません。そのような部下がチームにいる場合、上司としてどのような言葉をかけるべきなのでしょうか。大学野球日本代表も経験した異色の経営コンサルタントである中田仁之氏が事例を交えて解説します。

筆者の「会社は最高の環境」という考え方

私の会社の企業理念は「大好きな人のために、本気の応援を提供する」と定めています。そして、企業やそこに所属している社員の方や、私の講座に来てくれている塾生の方々に対する『指導理念』も定めています。

 

私の指導理念は「仕事を利用して、強さとしなやかさを高めるサポートをする」です。

 

私は仕事について、自分を高めるための、人生を豊かにするための「手段」であると考えています。生きていくための「目的」ではなく、自己成長のための手段です。

 

ですから、会社とは自分を成長させてもらえた上にお給料もいただける、最高の環境であると思っています。

 

私は社会で必要なことはほとんど野球から学び身につけたと思っていますが、なかでも強さとしなやかさを身につけられたことが、一番野球に感謝している部分です。その「強さ」「しなやかさ」についてお話したいと思います。

 

まず「強さ」とは、私はこう定義しています。壁を前にしても臆せず立ち向かう勇気、自分から逃げない勇気、自ら立ち上がる心意気、これらが社会で活きる強さです。

 

仕事ですので、うまくいかない時の方が多いと思います。そういう時にどのように考え行動するのかで、次の一歩が大きく変わってしまいます。特にリーダーにとっては、うまくいかない時こそ腕の見せ所ですので、リーダーには特に強さが必要です。

 

「しなやかさ」は、人の教えを素直に受け取れる心、他人の価値観を認められる心、自ら省みて自分を変えられる素直さ、理不尽なことも一旦受け止める度量、これらをしなやかさと定義しています。

 

このしなやかさが身につくと、自分以外のすべての人やあらゆる出来事を師匠だと感じることができます。また、しなやかな人は例外なく教わり上手ですので、多くの人がチャンスを運んできてくれます。

 

そしてこの「強さ」と「しなやかさ」を鍛えるために仕事を活用しています。日々の仕事の中で、人に依存するのではなく自己責任で物事を考え、理想の自分に向かってとことん取り組むことで、強さとしなやかさが身についてきます。他人のせい、環境のせいにすることなく、自分の可能性を信じてとことん取り組む姿勢で日々を過ごすことが大切です。

 

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※本連載は中田仁之氏の著書『困った部下が最強の戦力に化ける すごい共感マネジメント』(ユサブル)より一部を抜粋し、再構成したものです。

困った部下が最高の戦力に化けるすごい共感マネジメント

困った部下が最高の戦力に化けるすごい共感マネジメント

中田 仁之

株式会社ユサブル

困った部下(=指示待ち族、指示に従わない、手を抜く)にお困りのリーダーは経営者や管理職を問わず非常に多いようです。 ある「5つのメソッド」を念頭に、リーダーとしての「姿勢」をもう一度見直してみてみることで、あ…

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