「書く」と「稼ぐ」を結び付ける独自の方法
一方、「書く」を「稼ぐ」に結びつけるとき、まったく異なる自分だけの方法を採用することもできます。
自分が書いた文章をPDF ファイルにし、有料で販売することができます。
支払い方法をPayPalや銀行振込等に設定し、自分のブログやメルマガ経由で、必要な人に向け告知していきます。
購入のお申し込みがあったら、お支払い手続きの方法が記載されたメールを返信し、入金があったらPDF を送付する形で取引が完了します。
この方法を採用すると、プラットフォームへの販売手数料などを支払わず、売り上げのほぼ全額を自分の収入とすることができます。
ただし、この方法の弱点は、誰もあなたの商品を告知・宣伝してくれないので、すべて自分で広報・宣伝していくことが必要になる点です。いずれにしても、既存のプラットフォームを活用する方が難易度が低く始めやすいのが特徴です。
まずはハードルが低く始めやすいことから小さくスタートさせ、実力をつけつつ、徐々に難易度が高いことにチャレンジしていくのが良いと思います。
時間で働くのではなく、成果で働く?
会社員から独立・起業すると大きく価値観が変わる点の1つが「時間で働く」から「成果で働く」へのシフトです。
一部の営業職などを除くと、会社員は原則「就業時間」、すなわち「拘束時間」が決められています。フレックスタイムなどで多少柔軟になっているケースはあっても、「1ヶ月間に最低何時間働く」という取り決めがあります。
標準的な形だと、週5日間、1日8時間は会社の仕事をしてください、という縛りがあるわけです。そして、それだけの時間を会社の仕事をする見返りとして給料の金額が決まっています。
拘束時間と給料の額がセットで決められているので、当然働く側は「自分の時間を会社に差し出し、見返りに給料をもらっている」という発想になります。
時間で働くと、「とにかくオフィスにいればいい」という発想にもなりがち。
ひどい二日酔いの状態で這うようにオフィスに行き、トイレの個室で居眠りしている、などという状況も許されるし、実際あるわけです。
また、どんなに頑張って生産性を上げ、サクサクと仕事が終わっても、定時まではオフィスを出ることはできません。
コミッションの給与体系になっていなければ、営業職が大きな契約を取ったとしても、売り上げに見合って給料が即上がることはありません。
会社の売り上げが3倍になる契約を取ってきたとして、あなたの給料がすぐ3倍に跳ね上がることはないのです。
次の人事考課で、会社の給与規定の範囲内で数パーセント給料が上がれば良い方ではないでしょうか。
結果として、組織で働くことは、良くも悪くも時間とお金のトレードオフになっているのです。