コロナによって変わったセミナーの常識
コロナ以前は、セミナーは対面で行うものという潮流がメインでした。
対面で行うセミナーは会場の大きさ、当日その時間に会場に来られる人に限られるという要因によりキャパシティーの限界、つまりレバレッジの限界がありました。
それが、コロナによりセミナーのオンライン化が進んだ結果、 これらの障壁がなくなりました。オンラインであればネット環境さえあれば全国、全世界から受講することが可能です。私は自分が開催したセミナーで、受講者の方が仕事の移動中にヘッドフォンをして、タブレット端末で電車の中から受講してくださったことがあり、衝撃を受けました。
また、オンラインセミナーは簡単にアーカイブ動画を作成することができます。
リアルタイム受講とあわせてアーカイブ受講をメニューに用意すれば、当日都合が悪い人も動画受講が可能になります。セミナー開催後も「動画セミナー」という形で販売を継続することも可能です。
書籍もブログもセミナーも、このような形で自分が働いていないときにも売れて、売り上げをもたらしてくれます。
高い成果を上げられれば、1日中働く必要はなくなります。
収益構造をしっかり構築できれば、働く時間はどんどん短く、売り上げはどんどん大きくすることが可能なのです。
そのような構造を作るためには、マーケティング、プライシング、購買心理学などをしっかり学び、自分の商品を適性な価格で買っていただけるように設定することが大切です。時間ではなく成果で働けるというのは、起業家の大きな醍醐味の1つです。
こればかりは実際に起業して体験してみないと分からないでしょう。
マーケットとダイレクトに対峙し、その結果がすぐ出るのが魅力であり、恐ろしい点でもあります。2倍の人に買っていただければ即売り上げは2倍、でも半分の人にしか売れなければ売り上げも半分、つまり収入が半分になってしまうわけです。
このダイナミックさが「楽しい」「チャレンジングでワクワクする」という人は起業家に向いています。一方「怖い」「不安だ」という思いが強い人は、起業家には向いていないかもしれません。
守ってくれる上司や会社はなく、自分ひとりで小さな小舟で大海原に漕ぎ出していくのが独立・起業です。そのダイナミックさを楽しむチャレンジ精神こそが、起業家に必要なものです。
立花 岳志
あまてらす株式会社
代表取締役