大学入試の手ごたえが当てにならない理由
▶「手応え」手応えで油断する/重要度★★★★★
試験の手応えはアテにならないものです。絶対落ちたと思っても受かっていることもありますし、逆もまた然りで確実に受かったと思っても落ちることもあります。
これは、試験の合否が相対的なものであることが関係しています。
「試験日に限ってできなかった」と思っていても、実は問題が難しすぎてみんな解けなかった可能性がけっこうありますし、逆に「試験日に変なアドレナリンが出ていつもよりできた!」と思っていても問題が例年より簡単で、平均点や得点調整に影響が及ぶ可能性があります。
私は9浪目に受けた私立大学で後者のケース、合格したと思ったのにギリギリだった、落ちたという事例を2つ経験しましたので、紹介していきます。
まず3月10日に受けた同志社大学社会学部の試験を挙げます。英語も国語も日本史もよくできて、絶対に受かったと確信していました。
しかし、蓋を開けてみたら最低合格点からわずかプラス6点のギリギリ合格。これは落ちたと思っていた5日・6日の同志社大学文学部(それぞれ全学部日程・個別日程)の点差よりも少ないものでした(それぞれプラス21点、10点の合格)。
これはまだ受かったからよかったのですが、18日に受けた早稲田大学人間科学部は、自信があったのに完璧に落ちてしまいました。
早稲田大学が毎年各学部で公表する合格最低点は、基準非公表の得点調整が行われた後のものであり、引かれる前の点数は素点と言われています。例年、人間科学部の最低合格点のラインはどの学科も85/150点くらいであり、合格するには素点で100を超えればまぁ大丈夫だろうという空気感でした。
私はこの試験が終わった後、手応えがあったので、早速ネットカフェで採点をしてみようと考えていました。解答速報用の掲示板で一番投稿数が多い答えを正答とみなして答え合わせをしてみると、やはり103点という高い素点が出ました。おそらく合格しただろう。そう思い込み、束の間の喜びを味わっていました。
しかし、結局この年は全体的に問題が簡単で競争も激しかったため、合格最低点がいずれも90点に迫り、得点も素点から20点と大きく減らされ、5点以上足りず不合格となってしまったのです。一般的に、平均点が高いほど多くの点数が引かれる傾向があるようです。
大勢の受験経験者の話を聞いている限りでは、最後の科目を解いている段階で受かったと確信して気が抜ける人もいるようですが、とんでもないことです。最後の最後まで、気を抜かないように走り切ってください。
特に上位大学の入試になると、1点の間に数百人がいるケースもあります。手を抜いたせいで数点足りず落ちたら、一生引きずることは目に見えています。
どうか完全燃焼で一年を終えましょう。
濱井 正吾
9浪はまい
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