(※写真はイメージです/PIXTA)

情報が溢れかえっている現代において、企業が熾烈な競争のなかで付加価値をもち、生き残っていくには「ウェブブランディング」が必要不可欠です。本連載ではグッドデザイン賞の受賞歴もある事業家・デザイナーの佐野彰彦氏が、著書『経営者のためのウェブブランディングの教科書 新装改訂版』から、企業価値を高めるためのウェブブランディングの方法について解説します。

ブランドとは、「心に浮かぶ “ポジティブな” 映像」

「ウェブブランディング」について述べる前に、そもそも「ブランド」とは何かについて整理しておきます。

 

ブランドという言葉から連想するものは何でしょうか。

 

たとえば、「メルセデス・ベンツのロゴマークをノートに描いてみてください」と言われた時、だいたいの形ならなんとか描くことができると思います。街でそのマークを見た時は多くの人が「ベンツだ」と認識することができ、また「社長が乗っていそうな高級な車だ」というイメージをもつはずです。

 

同様にマクドナルドの赤と黄色の「m」のロゴマークを見た時も、「あそこにマクドナルドのお店がある」とか、「おなかがすいたから、ハンバーガーとポテトが食べたいな」と思うかもしれません。

 

ブランドとは「心に浮かぶ映像」のことです。

 

それは必ずしもポジティブなものとは限りません。ブランドの名前やロゴマークを見た時に浮かぶ映像がネガティブなこともあります。当然ながら企業は強くてポジティブなブランドを築き上げなくてはなりません。

ブランドは大企業だけのものではない

ベンツやマクドナルドのような例を挙げると、ブランドは大企業のみがもつことができるものと思われがちです。しかしブランドは知名度の高さとは異なります。

 

莫大な投資をして社名やロゴの露出頻度を高めて知名度を上げることは可能です。しかし誰もが知っているということと、ポジティブな印象をもってもらうということとはイコールではありません。

 

ポジティブな印象をもってもらうためにできることはさまざまです。自社のウェブサイトをわかりやすく構成することもひとつですし、電話応対や接客を丁寧に行うことも大きく関係します。つまりブランディングは、マスメディアを使った大規模な広報だけでなく、費用をかけずにできるさまざまな企業努力も含みますので、実は小さな会社でも行うことができるのです。

 

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経営者のためのウェブブランディングの教科書 新装改訂版

経営者のためのウェブブランディングの教科書 新装改訂版

佐野 彰彦

幻冬舎

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