ウェブサイトの運営を「人任せ」にする会社は衰退すると断言できるこれだけの理由

ウェブサイトの運営を「人任せ」にする会社は衰退すると断言できるこれだけの理由
(※写真はイメージです/PIXTA)

情報が溢れかえっている現代において、企業が熾烈な競争のなかで付加価値をもち、生き残っていくには「ウェブブランディング」が必要不可欠です。本連載ではグッドデザイン賞の受賞歴もある事業家・デザイナーの佐野彰彦氏が、著書『経営者のためのウェブブランディングの教科書 新装改訂版』から、企業価値を高めるためのウェブブランディングの方法について解説します。

 

ウェブサイトは自社で運営できるようにしなければならない

ウェブサイトは制作して完成するものではなく、ビジネスが存続する限り半永久的に運営し続けていく必要があります。

 

これは揺るぎない事実ですが、なぜか制作することばかりに意識が向いていてウェブサイトの公開後は徐々に手が離れてしまい、気がついたら長いこと更新されていなかったり活気のないものに陥ったりするケースがあとを絶ちません。このようなことになるのはウェブサイト担当者のやる気の問題ではなく、主に2つのことに起因します。

 

ひとつは、ウェブサイトの運営が自社内でできる体制になっておらず、制作会社にすべて依存している状態です。初めは積極的に関与してくれていた制作会社もウェブサイトの公開後は他の案件で忙しいなどの理由から、企業側の要望に即座に対応できなくなるケースがあります。

 

企業側も「とにかくウェブサイトをつくりたい」、「リニューアルしたい」という目先の目的だけを考えてしまい、ウェブサイトは運営が大切であることに無自覚のまま公開し、自社のウェブサイトであるにもかかわらず、自社では何ひとつ更新できないような状態になっているのです。

 

もうひとつはウェブサイトの企画段階で、更新するコンテンツを計画に入れていないことです。ウェブサイトは制作して終わりではなく、情報を更新し、運営し続けるものであることを念頭において、「更新して活気を出していくことを前提としたコンテンツ」を計画に入れていく必要があります。

 

ウェブサイトの設計自体に、このような計画がないままに公開すると、そもそもどこのページをどのように更新してよいかがわからなくなってしまい、次第に放置気味になっていく場合があります。

 

断言しておきたいのが「ウェブサイトは自社で運営できるようにしておかなければならない」ということです。ブランディングは、コツコツと情報発信を積み重ねていくことで徐々に効果を発揮していくものですから、そのプラットフォームとなるウェブサイトを、自分の手で更新ができる状態にしておくことが重要です。

 

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経営者のためのウェブブランディングの教科書 新装改訂版

経営者のためのウェブブランディングの教科書 新装改訂版

佐野 彰彦

幻冬舎

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