気を付けて…「頑固でつまらない」と思われる中高年の特徴。50代過ぎたら「必要になる努力」とは

気を付けて…「頑固でつまらない」と思われる中高年の特徴。50代過ぎたら「必要になる努力」とは
(画像はイメージです/PIXTA)

50代は、仕事もプライベートも将来もいろいろ悩み出す時期──数々のベストセラーを世に生み出してきた著作家兼俳優の中谷彰宏氏は、毎日ゴキゲンに過ごすキーワードは「色気」だと話す。本連載では、50代がさまざまな場面で「色気を出す」中谷彰宏流の方法を、『色気は、50歳から。』(中谷彰宏著、春陽堂書店)より抜粋転載でお届けする。

 

理解できないものを、好きになる。

50代を過ぎて頑固といわれる人は、企画書を見て「このタイトル、世の中はわかるかな」と言います。実際は、自分がわかっていないのです。

 

わからないものを認めていける寛容性から、色気が生まれます。

 

すべてが理解できると思っていると、しんどくなります。「これ、わけわからないんだよね」というものをどれだけ買えるかが勝負です。

 

老舗の東京画廊代表の山本豊津さんは、「自分がわからないものを買う。わからないものは未来の自分」と言います。色気は、その人の過去ではなく、未来の潜在性にあるのです。

 

「まわりの人は自分を理解してくれない」とよく言います。理解されてしまったら、「あの人はわかりやすい人」と言われます。本当は、わかりにくい人がモテるのです。

 

たとえば、すごくケチな人がいました。その人が、好きな女性にハマってムダづかいしました。「あんなにケチな人が、この女性にだけはお金をだだ漏れに使っている」という矛盾が色気です。

 

私は、経営者には恋愛することを勧めています。経営は、ストイックに理詰めでいくから成功するのです。恋愛は、理詰めではうまくいきません。ひたすら時間とお金と精神力のムダづかいです。見返りは確定していないし、相手の気分次第なので方程式もないのです。

 

恋愛は、ひたすら非合理です。

 

人間は、合理的なことだけをしても魅力は生まれません。一方で、非合理的なことだけをするのは、ただの危ない人です。常識があった上で、常識からはずれたことができることが大切です。

 

合理と非合理を組み合わせることで、色気が生まれるのです。

みんなが「つまらない」という人のいいところを見つける力

愛し力のある人は、理解できないものを見た時に、必ずいいところを一つ見つけられます。

 

まわりの人が「◯◯さんて、つまらない」と言っても、「でも、あいつはこういういいところがある」と、自分でその人のいいところを見つけるのです。この自発性がその人の鑑識眼になっていきます。

 

たとえば、ガラガラの食べもの屋に一人で来ている人は、そのお店のいいところを何か見つけているのです。

 

ソムリエは、グラス1杯100円のワインも「これはこれでおいしいんだよね」と言います。100円のワインにも一つの魅力を見つけ出すのです。高いワインは、いいところがたくさんあるのでシロウトでも見つかります。

 

値段が安いものほど、いいところを見つけるのがプロです。

 

古美術鑑定家の中島誠之助さんとテレビ番組で奈良・吉野に行った時のことです。

 

土産物屋さんに入った時、「中谷さん、いいモノがありましたよ」と言うので、さすがお宝を発見したのかと思ったら、耳かきでした。土産物なので、何かいわれがあるわけではありません。それでも、中島さんは「これ、使いやすいよ」と喜んでいました。

 

目利きといわれる人は、自分からそのモノのいいところを見つけられるのです。

 

色気は、50歳から。

色気は、50歳から。

中谷 彰宏

春陽堂書店

何となく将来が不安で日々沈みがちな50代に中谷彰宏が送る、 日々をゴキゲンに過ごす方法。 1990年代初頭に中谷彰宏氏が出した就活本『面接の達人』。 当時、面接の達人に影響を受けた就活生も今や50代にさしかかっていま…

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