しんどい50代からの脱却…「自分を褒めない人を好きになる」努力【中谷彰宏氏の提言】

しんどい50代からの脱却…「自分を褒めない人を好きになる」努力【中谷彰宏氏の提言】
(画像はイメージです/PIXTA)

50代は、仕事もプライベートも将来もいろいろ悩み出す時期──数々のベストセラーを世に生み出してきた著作家兼俳優の中谷彰宏氏は、毎日ゴキゲンに過ごすキーワードは「色気」だと話す。本連載では、50代がさまざまな場面で「色気を出す」中谷彰宏流の方法を、『色気は、50歳から。』(中谷彰宏著、春陽堂書店)より抜粋転載でお届けする。

 

他社承認が益々高まる50代──

50代に差しかかると、ますます他者承認を求めます。SNSのない時代から、社会でうまくやるためには他者承認が必要でした。 人間は、自分は人をほめないのに、自分をほめてくれた人を好きになります。

 

本当に人が好きな人は、ほめてくれない人を好きになります。 時には厳しいことを言ってくれる人を、好きになれます。 耳ざわりな人は遠ざけ、いいことを言ってくれる人を近づけていると、いつまでたっても成長せず、やがて詐欺に遭います。50代になっても成長するためには、厳しいことを言ってくれる人をそばに持つことです。

 

成長していることが、色気になります。 成長すると、まわりの人に対する寛容性も湧いてきます。「愛し力」は、許す力です。ほめてくれない人は、自分と価値観が違うだけです。

違う価値観に寛大になる

50代になると、価値観の違う人と接する機会が増えます。一つの会社にずっと勤めている人は、その会社のある一定の価値観の中にいます。 違う価値観の人と接する時は、会社の価値観から離れ、人間としてどう接するかが求められます。違う価値観の人に対して、「そんな考え方もあるんですね」と受け入れられるのが寛容性です。

 

新型コロナウイルスのように正解のわからないものが出てきた時、 「早く経済を復活させよう」 「ワクチンを、打たないとダメ」 「ワクチンは、打たなくてもいい」「ワクチンは、打たない方がいい」 と、多様な価値観がぶつかり合います。コロナで大変なのは、対コロナの問題ではなく、コロナへの対応の仕方が個々人でみんな違うことです。

高田純次流「価値観の提示」

色気のある人は、寛容性のある人です。高田純次さんは、寛容の人です。高田純次さんの魅力は、「それもありだね」と言って笑えることです。一緒にいる人は、「そんな考え方もあるんだ」と視野が広がった瞬間、気持ちが開放されます。視野が狭まり、「これしかない」と思えば思うほど、その人はギスギスして、しんどくなります。高田純次さんは、「こんな考え方もあるよ」と、みんなが思っているものと違う価値観を提示してくれます。その上で、「あなたはあなたで間違っていないけどね」という寛容性があるのです。

 

たとえば、「松嶋菜々子に似てるね」 「え、そんなことありません」「じゃあ、似てないんだ」 私は、高田純次さんのこのギャグが好きです。思いもしないアングルから返ってくるギャグによって、「自分たちは狭いところに いたんだ」と気づかせてくれるからです。 色気は、自分と違うゾーンにいる人には感じます。社会人は、安全ゾーンの中で暮らそうとしがちです。一方で、アーティストは安全ゾーンから外に出ています。だから、アーティストはモテるのです。

 

色気は、50歳から。

色気は、50歳から。

中谷 彰宏

春陽堂書店

何となく将来が不安で日々沈みがちな50代に中谷彰宏が送る、 日々をゴキゲンに過ごす方法。 1990年代初頭に中谷彰宏氏が出した就活本『面接の達人』。 当時、面接の達人に影響を受けた就活生も今や50代にさしかかっていま…

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