(画像はイメージです/PIXTA)

50代は、仕事もプライベートも将来もいろいろ悩み出す時期──数々のベストセラーを世に生み出してきた著作家兼俳優の中谷彰宏氏は、毎日ゴキゲンに過ごすキーワードは「色気」だと話す。本連載では、50代がさまざまな場面で「色気を出す」中谷彰宏流の方法を、『色気は、50歳から。』(中谷彰宏著、春陽堂書店)より抜粋転載でお届けする。

予約を、自分でする。

50代でつらいのは、いつの間にか、自分でできることが少なくなることです。

 

50代になると、だいたいのことは部下や奥さんがやってくれます。20代は自分でやらなければならないし、人の分まで任されたりします。

 

その一つが予約です。

 

色気のある人は、お店の予約を自分でとります。お店の予約をいつもとっている人と、いつもとってもらっている人にくっきり分かれます。これが交代交代になることはありません。

 

いつも予約をとっている人は、予約がどんなにめんどうくさいかがわかります。たまたま電話に出た人が新人のアルバイトで話が通じないこともあります。

 

「その日は予約は満席をいただいておりまして」

 

と言われて、予約がとれないこともあります。予約の電話のやりとりをしていると、

 

「この店はいまいちだな。ほかの店にかえた方がいいな」

 

という直感が働きます。

 

予約をとってもらってばかりの人は、

 

「料理がおいしくない」

 

「もっとうちに近いところをとってくれ」

 

「店がパッとしない」

 

「料金が高い」

 

と、文句ばかり言います。

 

すべてのことができる必要はありません。

「これは、ここがダメ」「それは、ここがダメ」

色気は、自分で何かができるところに生まれます。レストランの予約ができる人は、人生の予約ができる人です。

 

「これから何をやりたいですか」

 

と聞かれると、

 

「こういうことをやってみたいな」

 

と答えます。

 

未来に、色気があるのです。ふだん、お店の予約をしてもらっている人は、

 

「将来、やりたいことは何かありますか」

 

と聞かれると、

 

「たとえば、どんなことがあるんですか」

 

と答えます。

 

選択肢を用意してもらわないと選べないという感覚になっているのです。選択肢を挙げられても、

 

「これは、ここがダメ」

 

「それは、ここがダメ」

 

と、ダメ出しをします。

 

これはハローワークで一番迷惑がられるタイプです。女性に予約を任せている時点で、男としての色気はありません。

色気の一つは「顔が広いこと」

色気の一つは、顔が広いことです。それは名刺の力ではありません。

 

レストランでどれぐらい知られているかです。レストランで名前を覚えてもらうには、予約をすることです。予約した人は覚えてもらえます。

 

予約してもらって行っている人は、覚えてもらえないのです。

色気は、50歳から。

色気は、50歳から。

中谷 彰宏

春陽堂書店

何となく将来が不安で日々沈みがちな50代に中谷彰宏が送る、 日々をゴキゲンに過ごす方法。 1990年代初頭に中谷彰宏氏が出した就活本『面接の達人』。 当時、面接の達人に影響を受けた就活生も今や50代にさしかかっていま…

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