予約を、自分でする。
50代でつらいのは、いつの間にか、自分でできることが少なくなることです。
50代になると、だいたいのことは部下や奥さんがやってくれます。20代は自分でやらなければならないし、人の分まで任されたりします。
その一つが予約です。
色気のある人は、お店の予約を自分でとります。お店の予約をいつもとっている人と、いつもとってもらっている人にくっきり分かれます。これが交代交代になることはありません。
いつも予約をとっている人は、予約がどんなにめんどうくさいかがわかります。たまたま電話に出た人が新人のアルバイトで話が通じないこともあります。
「その日は予約は満席をいただいておりまして」
と言われて、予約がとれないこともあります。予約の電話のやりとりをしていると、
「この店はいまいちだな。ほかの店にかえた方がいいな」
という直感が働きます。
予約をとってもらってばかりの人は、
「料理がおいしくない」
「もっとうちに近いところをとってくれ」
「店がパッとしない」
「料金が高い」
と、文句ばかり言います。
すべてのことができる必要はありません。
「これは、ここがダメ」「それは、ここがダメ」
色気は、自分で何かができるところに生まれます。レストランの予約ができる人は、人生の予約ができる人です。
「これから何をやりたいですか」
と聞かれると、
「こういうことをやってみたいな」
と答えます。
未来に、色気があるのです。ふだん、お店の予約をしてもらっている人は、
「将来、やりたいことは何かありますか」
と聞かれると、
「たとえば、どんなことがあるんですか」
と答えます。
選択肢を用意してもらわないと選べないという感覚になっているのです。選択肢を挙げられても、
「これは、ここがダメ」
「それは、ここがダメ」
と、ダメ出しをします。
これはハローワークで一番迷惑がられるタイプです。女性に予約を任せている時点で、男としての色気はありません。
色気の一つは「顔が広いこと」
色気の一つは、顔が広いことです。それは名刺の力ではありません。
レストランでどれぐらい知られているかです。レストランで名前を覚えてもらうには、予約をすることです。予約した人は覚えてもらえます。
予約してもらって行っている人は、覚えてもらえないのです。