資生堂の売上高は1兆円、ニトリは7千億円…数字で会社の規模をつかむ“金銭感覚”を養えば、経済が面白いほどよくわかる

資生堂の売上高は1兆円、ニトリは7千億円…数字で会社の規模をつかむ“金銭感覚”を養えば、経済が面白いほどよくわかる

決算書の読み方に関する本は数多くありますが、読んだけれど読めるようにならなかった、という声は多く上がります。しかし、専門家をめざすわけではないビジネスパーソンに必要なのは、「儲かっているか」「つぶれないか」といったことを決算書から読み取れるようになることなのです。銀行員、コンサルタント、M&Aアドバイザーという「決算書を読む」仕事に約30年携わってきた著者が、キャリアのなかで確立した「決算書の読み方」のエッセンスをわかりやすく紹介します。

ニトリの決算書を例に解説!

決算書にはいくつかの種類があります。本記事ではそのなかから、損益計算書と呼ばれるものについて解説します。損益計算書は会社の経営成績をあらわしている決算書です。損益計算書は、英語ではProfit and Loss Statementですので、略して、PLと呼ばれることが多いです。

 

さっそく、決算書を見てみましょう。まずは例としてニトリの決算書、正確にいうと、ニトリホールディングスの連結の決算書(グループ全体の決算書)を見てみます。グループ会社を束ねている会社を持株会社といいますが、ニトリホールディングスはニトリの持株会社です。

 

ニトリホールディングス(以下、ニトリ)のPL[図表]の一番上をご覧ください。PLの一番上は、どの会社も、メインの収益が載っています。メインの収益というと、ほとんどの会社は「売上高」です。会社によっては「売上高」ではなく、「営業収益」とか「売上収益」などと記載されていている場合もあります。

 

[図表]ニトリホールディングス 連結損益計算書(2020年2月21日から2021年2月20日まで)

 

ニトリのPLの一番上は「売上高」ですね。ニトリは主に家具を売っていますが、ニトリのグループ全体が1年で売った金額がこの「売上高」です。

 

いくらかというと716,900ですね。「71万……」と読んでしまいそうですが、単位は百万円です。「716,900百万円」を71万……百万円とは読まないでください。それでは、いくらかわかりませんね。日本語の万・億・兆という単位に読み替えましょう。「7,169億円」になります。ざっと7,000億円ですね。

 

数字は3桁ごとに「,(コンマ)」で区切ります。決算書は千円単位や百万円単位のこともよくあります。これは欧米の表記がもとになっています。英語では、千はthousand、百万はmillionと数字の3桁の区切りごとに読み方が対応しています。

 

日本人にとっては千・百万より、万・億・兆のほうが頭に入ってきやすいので、千円・百万円単位の数字も、万円・億円・兆円に読み替えるようにしましょう。「7」「1」「6」「9」「0」「0」と6つの数字がありますが、大切なのは最初の数字です。

売上高で会社の大きさを読み解く

上1桁か、せいぜい、上2桁。それ以下の細かい数字は、決算書を読むうえではあまり重要ではありません。ただ、桁は大切です。700億か、7,000億か、7兆かというのは大きく違います。

 

では、売上高7,000億円というのは、どういう数字なのでしょうか。私たちは、たとえばランチなら、300円は安い、2,000円は高い、とわかります。でも普通に日常生活を送っていると、7,000億円という数字に出合うことはありません。7,000億円がどういう数字なのか、あまり実感がない人も多いはずです。まずは、こういう大きな数字の感覚をつかむところからはじめましょう。

次ページ売上高が1億円の会社の規模はどれくらい?

※ 本連載は、前田忠志氏の著書『「会社の数字」がみるみるわかる! 決算書のトリセツ』(実務教育出版)から一部を抜粋し、再構成したものです

「会社の数字」がみるみるわかる!決算書のトリセツ

「会社の数字」がみるみるわかる!決算書のトリセツ

前田 忠志

実務教育出版

「決算書を読めるようになるのは、実は、結構簡単です。英語、IT、会計がビジネスパーソンの3大スキルなんて言われていますけれど、コスパが高いのは、会計です。」 決算書の読み方に関する本は数多くありますが、途中で挫折…

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