「眼瞼下垂」は、その名の通りまぶたが下がってきて目が見にくくなる病態のことである。発症頻度が高い疾患のため、悩まれている方も多いだろう。「美容医療国際職人集団」と言われるJSAS会員であり、高須克弥医師の孫弟子にもあたる医療法人美来会理事長、九野広夫医師。九野氏は、美容医療の他院修正専門医院を立ち上げ、これまで数多くの不幸な医療事故や医療過誤を目にしてきた。本稿では九野氏に、「若年性眼瞼下垂」について解説いただく。
脱脂と新挙筋法のみで目の形をオーダー変更しながら若年性眼瞼下垂を治療した症例
症例:21歳 女性 他院手術歴:なし
希望デザイン:腫れぼったさと小さい目に長年悩んでいた。脂肪を抜いて腫れぼったい瞼を改善して、目尻切開せずにタレ目気味を修正しながら奥二重にしたい。
方法:両側 上眼瞼マイクロ切開脱脂術 &新挙筋法2針4点固定法(左右で異なる挙筋度)
治療合併症:内出血・炎症(発赤・熱感。・腫脹)・線維化等
ごくまれに糸露出・感染・後戻り・麻酔アレルギー・開閉眼障害等
Dr.コメント:
この症例は目の開きが小さいことに加えて、目尻が下がっていることを悩まれていた方です。このお悩みに対して、各美容整形外科医のコメントは、「上眼瞼の余剰皮膚を切除しなければならない」「目頭か目尻切開が必要」「眼瞼下垂の(全切開を伴う)挙筋前転法の適応です」など、恐らく旧態依然の技法に固執するか十人十色の返答でしょう。
美容整形のカウンセリングに行かれる際は、その医師ワールドの中からしか返答が返ってこないことに留意して、貴方ご自身のご希望とマッチングしているのか、コストもリスクも最小限なのかを是非見極めて下さい。
万一、目頭切開や脱脂後の傷跡が目立った場合でも独自治療で治せる
目頭切開やマイクロ切開脱脂は、最大でそれぞれ10mm前後と5mm未満の最小切開線を設けますが、前者は皮弁デザインと特殊な縫合技術で正面から見えづらくさせ、後者は形成二重ラインの一部に折り込んでしまうため、元々瘢痕が目立ちません。
加えて、不要な張力を加えないため瘢痕拘縮や肥厚性瘢痕が生じ難く、万一それが目立つ様なことになった場合でさえ、当院の技術で傷跡を消去に近い程にまで修正可能です。詳細は本医療コラム連載記事第8回で明らかにします。
医療法人美来会 理事長(統括総院長)
大阪梅田 本院 美容外科デザイナーズ&アーティスツKunoクリニック
東京麻布 分院 CLINIC NINE FIELDS
1988年4月 創価大学経営学部経営学科入学
1998年3月 和歌山科県立医科大学医学科卒業
1998年4月 和歌山科県立医科大学 臨床研修医 救急・放射線科・麻酔科・消化器外科
1998年7月 「和歌山カレー事件」では救急CCMCに勤務し第一通報者となる
2000年4月 和歌山科県立医科大学 臨床研究医 癌集学治療部・消化器外科
上記4年間は、救急当直を含めて年間350日以上勤務
2002年4月 アサミ美容外科大阪院 採用・勤務 高須克弥医師の孫弟子となる
2002年10月 アサミ美容外科大阪院 院長就任
2007年11月 美容外科デザイナーズ&アーティスツKunoクリニック個人院 開業
2009年1月 VASER HiDef 認定医 取得 日本人医師初代認定医5人の1人
2009年11月 第97回日本美容外科学会・第7回東方美容外科学会 国際学会演題発表
「シリコンバッグ抜去&当院オリジナルの再生豊胸術(抜粋)」発表
2012年4月 VASER 4D Sculpt 認定医 取得
2012年5月 第100回日本美容外科学会「脂肪幹細胞を用いた生体内再生豊胸術および若返り術(抜粋)」発表
2013年7月 銀座分院開院 JSAS(日本美容外科学会)にて初代の美容外科専門医 取得
2014年12月 医療法人 美来会として登記・発足
2020年12月 美容医療の他院修正専門医院として、クリニックナインフィールズ(CLINIC NINE FIELDS)開院
現在に至る
趣味:7歳頃から宇宙物理学をAmateur(独学)で研究。
2016年「THE GRAND UNIFICATION THEORY OF THE UNIVERSE」と冠した専門書を英文出版。
医療法人 美来会: https://www.d-biyou.com/
美容整形他院修正専門チャンネル - YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCKy_YohgR0YskbOwfCqmGwg
著者プロフィール詳細
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連載数々の医療事故・過誤を目にしてきた専門医が、日本医療のリアルを語る