顔の歪みも〈タルミもクボミ〉も左右差も治せる!従来不可能だった「瞼形成」の次元を変えた4D新挙筋法 (※写真はイメージです/PIXTA)

目の表情を主に司る上瞼眼の形状や機能の特徴は、千差万別十人十色。全切開せずに左右差や目元の印象まで自在に変えられる技術が存在するというが、一体どんな方法なのか。「美容医療国際職人集団」と言われるJSAS会員であり、高須克弥医師の孫弟子にもあたる医療法人美来会理事長、九野広夫医師。九野氏は、美容医療の他院修正専門医院を立ち上げ、これまで数多くの不幸な医療事故や医療過誤を目にしてきた。本稿では九野氏に、従来法では不可能だった、瞼形成バリエーションの次元を変えた「4D新挙筋法」について解説いただく。

 

目元の魅力や個性は、ほぼ上下瞼の形状で決まる

日本人成人の眼球の直径は概ね23~24mm、瞳(黒目)の直径は11~12mmと言われています。器質的病変の無い殆どの方の眼球の大きさには実は差が殆どありません。従って個性は眼球の形には宿らず、せいぜい瞳の色や白目の色調に見出せるくらいです。魅力的な目や怖い目つきなど目の表情を司っているのは主に上下瞼の形状となりますので、目の大きさや位置に左右差がある場合も例外なく原因の大半は上下瞼の形状にある筈です。

 

しかし一言で「上下瞼の形状」とはいっても、mm単位の厚みしかない瞼の形状はそれでいて千差万別です。モウコヒダを含む皮膚・皮下脂肪層・眼輪筋と筋膜・眼窩脂肪と隔膜・挙筋と挙筋腱膜・ミューラー筋・Roof・瞼板・結合組織・睫毛など、それを構成する各組織の形状や大きさのみならず、瞼は立体構造物であると当時に動的に変化する4Dの次元を持ちます。

 

二重ラインの幅や形にも個性があり、(眼球が前方に突出している等の)眼窩骨との相対的な位置関係、眉や鼻スジとの配置バランス等でその人の顔の特徴が決定づけられる側面もあります。似顔絵師が目の大きさをデフォルメ(強調)して人物画を描いたとしても、その人の特徴的なパーツの配置関係だけは決して崩しません。更に「目は口程に物を言う」とある様に、瞼の微妙で繊細な動きによって感情まで表現できる(顔情報の重要な役割を担う)特異的部位でもありますね。

 

目の大きさと形状の左右差を4D新挙筋法で揃えた症例

【症例①】26歳 女性 4D新挙筋法の技術だけで、目の大きさと形状、弛みや窪みの左右差も一度に改善した症例

 

他院手術歴:19歳~25歳までの間に計3院(延べ4院)の有名美容整形外科医院で、計4回の埋没法(内3回が2点固定瞼板法で1回が非切開式の眼瞼下垂手術)を受け、1度も埋没糸を抜去していない。

25歳時に、涙袋にヒアルロン酸注入。

 

希望デザイン:瞼に残っている過去の埋没糸を全部抜いて欲しい。いつまでも治らない瞼の左右差と三角形の目の形を解消することに決着をつけて欲しい。

 

方法:両側 埋没糸全抜去+当院オリジナル新挙筋法2針4点固定法(左右で異なる挙筋度)

 

治療合併症:内出血・炎症(発赤・熱感・腫脹)・線維化等
ごくまれに糸露出・感染・後戻り・麻酔アレルギー等

 

Dr.コメント:

開眼度の左右差に加えて眉-目間の距離にも左右差が認められ、クボミとタルミが左側優位であると同時に目の形(睫毛の形)も三角形に見えます。前医で(瞼板法の)埋没糸をランダムに過剰挿入されていることが却って開眼度の妨げになっていることもあり得ます。

 

この症例の場合、瞬きの機能は十全であったので前医の埋没糸を全抜糸してリセットし、当院オリジナルの新挙筋法のみで上記問題点と御希望全てを一挙に解決するためのオーダーメイドデザインを施しました。クボミにタルミをうまく収納させつつ内外側の挙筋腱膜ブランチも挙上させて三角睫毛をアーモンド形にコンバートしながら、眉と目の間の距離を(左右異なる挙筋度=瞼の折り畳み度で調整して)縮めて左右差も整えました。

 

 

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    医療法人美来会 理事長(統括総院長)
    大阪梅田 本院 美容外科デザイナーズ&アーティスツKunoクリニック
    東京麻布 分院 CLINIC NINE FIELDS
     

    1988年4月 創価大学経営学部経営学科入学
    1998年3月 和歌山科県立医科大学医学科卒業
    1998年4月 和歌山科県立医科大学 臨床研修医 救急・放射線科・麻酔科・消化器外科
    1998年7月 「和歌山カレー事件」では救急CCMCに勤務し第一通報者となる
    2000年4月 和歌山科県立医科大学 臨床研究医 癌集学治療部・消化器外科
          上記4年間は、救急当直を含めて年間350日以上勤務
    2002年4月 アサミ美容外科大阪院 採用・勤務 高須克弥医師の孫弟子となる
    2002年10月 アサミ美容外科大阪院 院長就任
    2007年11月 美容外科デザイナーズ&アーティスツKunoクリニック個人院 開業
    2009年1月 VASER HiDef 認定医 取得 日本人医師初代認定医5人の1人
    2009年11月 第97回日本美容外科学会・第7回東方美容外科学会 国際学会演題発表
          「シリコンバッグ抜去&当院オリジナルの再生豊胸術(抜粋)」発表
    2012年4月 VASER 4D Sculpt 認定医 取得
    2012年5月 第100回日本美容外科学会「脂肪幹細胞を用いた生体内再生豊胸術および若返り術(抜粋)」発表
    2013年7月 銀座分院開院 JSAS(日本美容外科学会)にて初代の美容外科専門医 取得
    2014年12月 医療法人 美来会として登記・発足
    2020年12月 美容医療の他院修正専門医院として、クリニックナインフィールズ(CLINIC NINE FIELDS)開院
           現在に至る

    趣味:7歳頃から宇宙物理学をAmateur(独学)で研究。
    2016年「THE GRAND UNIFICATION THEORY OF THE UNIVERSE」と冠した専門書を英文出版。

    医療法人 美来会: https://www.d-biyou.com/

    美容整形他院修正専門チャンネル - YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCKy_YohgR0YskbOwfCqmGwg

    著者紹介

    連載数々の医療事故・過誤を目にしてきた専門医が、日本医療のリアルを語る

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