ステージが違えば話はかみ合わない!
■登場人物とステージをイメージする
論理的思考をするためには、登場人物をイメージします。
「さっき登場した3人のことですよね?」
いいえ、それだけではありません。ここでいう登場人物とは「物」も含みます。「ほくほくやきそば」「ペヤング」「USO」「三平ちゃん」がそうです。
これらの登場人物が、ステージに乗っている絵を強くイメージしてください。ステージとは、登場人物を仲間分けする土台のようなものです。
次の図を見てください。
カップやきそばという土台がありますね。そこに登場人物が乗っています。登場人物はすべて「カップやきそば」です。カップラーメンやおにぎりはカップやきそばではないので、カップやきそばの土台に乗ることはありません。乗ることができるのはカップやきそばだけです。
この土台を連載では「ステージ」と呼ぶことにします。それと、ステージにはステージを乗せることもできます。ステージの上にステージが乗るのです。
次のような図です。
わかりますか?
同じカップやきそばでも、「おいしい」ステージと、「おいしくない」ステージがあるわけです。
ちなみに上記の図1-2は露地くん&井ノ辺さんの発想です。では出来内くんの頭の中ではどんな図になっているのでしょう?
それはこうです。
ステージの構成が異なるのです。出来内くんの頭の中は、カップやきそばステージの上に「買い置きあり」ステージと「買い置きなし」ステージが乗っています。
だから双方の主張はまったく異なってしまうのです。ステージの構成が異なる人同士は議論が平行線になります。
コミュニケーションにおいて、ステージはとても大切で、同じステージ構成を描いている人同士はどんどん話が進んでいきます。異なるステージ構成を描いている人同士では話が平行線、もしくは堂々巡りになります。
あなたも会議などで経験ないですか?
「何でこんな簡単なことがわからないんだよ!」「何言ってるのか意味がわからないですよ~」と、お互いに言い合っているケース。お互い理解がないのではなくて、ステージ構成が違うだけなのです。
次回からいくつか例を見てみましょう。
谷藤 賢一
株式会社C60代表取締役
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