※画像はイメージです/PIXTA

働く世代のうちの約6割が転職経験者という昨今。企業経営において、離職率は悩みのタネのひとつですが、従業員の職務満足度である「ワークエンゲージメント」を上げることで、離職率の大幅改善も期待できます。では、どのようにして「ワークエンゲージメント」を上げればよいのでしょうか? みていきましょう。

 

「ワークエンゲージメント」とは

生産性の向上や離職率を下げることは、企業にとって喫緊の課題となっています。そこで、近年ではこのような課題を解決するために、ワークエンゲージメントを高めることが注目されています。ワークエンゲージメントとは、ユトレヒト大学のシャウフェリ教授が提唱した、従業員の精神的な健康度や働いているときに感じる充実度、心理的状態を示す概念です。

 

ワークエンゲージメントによって従業員の健康や生産性が大きく左右されるため、近年では日本でも注目を集めています。2019年に厚生労働省に公表した「令和元年版労働経済の分析」でも、「働きがい」として言及されており、

 

「働きがい」の向上により、定着率や離職率に加え、働く方のストレス・疲労感、労働生産性、顧客満足度等が改善する可能性あり。

としています。(引用:令和元年版労働経済の分析丨厚生労働省

 

3つの要素を満たした心理状態「ワークエンゲージメント」

ワークエンゲージメントは主に下記の3つの要素で成り立っています。

 

■熱意:仕事にやりがいを感じる

「熱意」とは、仕事に誇りを持って積極的に取り組み、仕事に対して意味を見出して、やりがいを感じている状態のことです。従業員に熱意があれば、チャレンジ精神や意欲が増すため、新たな製品やサービスの開発につながり、熱心に努力をするようになるでしょう。

 

■没頭:仕事にのめり込む

「没頭」とは仕事にのめり込んでいる状態で、幸福感を感じて時間が速くすぎるような感覚になり、仕事を終えても常に仕事のことを考えてしまう状態を指しています。従業員が仕事に没頭していれば生産性が上がり、業務上のミスの削減も期待できるでしょう。

 

■活力:いきいきと仕事をしている

「活力」とは、いきいきと仕事をしている状態で、心理的にも回復力があり、難しい課題にも対しても積極的に取り組むことができる状態を示しています。従業員に活力があれば、ストレス下でも前向きに仕事を楽しむことができるでしょう。

 

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