※画像はイメージです/PIXTA

働く世代のうちの約6割が転職経験者という昨今。企業経営において、離職率は悩みのタネのひとつですが、従業員の職務満足度である「ワークエンゲージメント」を上げることで、離職率の大幅改善も期待できます。では、どのようにして「ワークエンゲージメント」を上げればよいのでしょうか? みていきましょう。

従業員のワークエンゲージメントを測る方法

ワークエンゲージメントを測る方法は大きくわけて下記の3つが挙げられます。

 

■MBI-GS(Maslach Burnout Inventory-General Survey)

MBI-GSは、ワークエンゲージメントそのものを測定するのではなく、バーンアウトを測定します。したがって、測定した数値が低いほどワークエンゲージメントが高くなり、結果が高ければワークエンゲージメントが低いということになります。

 

■OLBI(Oldenburg Burnout Inventory)

OLBIはMBI-GSと同様にバーンアウトを測定します。 しかしMBI-GSとは質問項目が異なり、「疲弊」「離脱」というネガティブな2つの因子で構成されています。

 

■UWES(Utrecht Work Engagement Scales)

UWESではMBI-GSとOLBIとは異なり、ワークエンゲージメント自体を測ります。「熱意・没頭・活力」を、17項目の質問に落とし込み、その回答によって測定されます。

ワークエンゲージメントの高める方法

結論からいうと、ワークエンゲージメントを高めるのに最もよい方法は、上司が部下に対して、明確な目標を設定し、報酬に反映させることです。

 

まず前提として、「ワークエンゲージメント」という言葉は、大きく2つの要素によって構成されると考えられます。ひとつ目は、目標を達成することで感じる、達成感や自己肯定感、有能感などです。これを「内質的動機」と呼ぶことにしましょう。もうひとつは、上司や会社から評価されることで得られる、金銭報酬や役職などです。これは「物質的動機」と呼ぶことにしましょう。

 

そして、ポイントは、これらの2つは独立して存在するものではなく、連動しているということです。すなわち、目標を達成して「内質的動機」を強く感じている人は、「自分はもっと多くの報酬をもらえるはずだ」、「より高い役職を与えられるのではないか」などと思いやすいということです。しかし、それが思いどおりにならなかったらどうでしょうか? 当然、その人は評価や査定に不満を持つようになり、最悪の場合、離職につながってしまいます。

 

よって、「内質的動機」と「物質的動機」は、連動させなければいけません。つまり、上司は、部下に対して明確な目標を設定し、その達成度によってのみ、評価や査定を行う。このような評価制度を会社全体で運用する必要があるのです。

 

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