※画像はイメージです/PIXTA

親の会社を継ぐ場合、社内や取引先など周囲の納得を得やすいでしょう。自分の方針に合わせた経営ができるのも魅力です。ただしデメリットもあります。メリットとデメリットを比較し、適切に判断しましょう。

親の会社を継ぐための準備

事業承継を決めたなら、少しずつ準備を始めましょう。会社や事業、現場で進められている仕事について、よく知っていなければならず、従業員をまとめ上げるリーダーシップも必要です。すぐに身に付くものではないため、決意したときから意識して進める必要があります。

 

今の会社の状況を把握しよう

会社を継ぐときには、状況の把握が欠かせません。そのためには代表的な資産である『ヒト・モノ・カネ』の流れを知ることです。会社の現状を表すさまざまな数値を明確にした上で、客観的に見つめ直します。

 

カネの流れを知るには『財務諸表』を確認しましょう。10年間の保管義務がある書類のため、必ず社内にあるはずです。まずは直近5年分を確認しておくと、大体の流れがつかめます。数字として客観的に状況を知ることで、今抱えている課題や、今後取るべき方針が見えてくるでしょう。

 

経営スキル、リーダーシップを身に付ける

経営者として会社のかじ取りをするには、単に事業や現場の仕事に精通しているだけでは十分ではありません。会社を運営するにあたり、最適な行動の選択や、必要なシーンでスピーディーな決断が求められます。

 

組織のトップとして常に決定を下さなければいけないため、ふさわしい『経営スキル』が必要です。同時に『リーダーシップ』の発揮も欠かせない要素といえます。経営手腕に優れていて決断力があったとしても、周囲の信頼を集められなければ目的を遂行できません。従業員をまとめ上げる力も問われます。

 

現場で数年経験を積む

中小企業では『現場感覚』を身に付けることも大切です。そのため、後継者だからといきなり高いポジションに就くのではなく、最初の数年間は現場を経験しましょう。

 

一社員として現場で働くことで、自社の事業について理解を深め、技術も身に付けられます。現場で学ぶ姿勢や、経験豊富な従業員を先輩として敬う姿を見せることで、事業承継後に現場から反発を受ける可能性も減らせるはずです。

 

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本連載は、税理士法人チェスターが運営する「税理士が教える相続税の知識」内の記事を転載・再編集したものです。専門家監修のもと慎重に執筆を行っておりますが、万が一記事内容に誤りがあり読者に損害が生じた場合でも当法人は一切責任を負いません。

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