※画像はイメージです/PIXTA

親の会社を継ぐ場合、社内や取引先など周囲の納得を得やすいでしょう。自分の方針に合わせた経営ができるのも魅力です。ただしデメリットもあります。メリットとデメリットを比較し、適切に判断しましょう。

親の会社を継ぐメリットとは?

親の会社を継いで経営者になれば、従業員に受け入れられながら自由度の高い働き方を実現できます。会社を売却できる可能性もあるため、大金が手に入るかもしれません。仕事を継ぐと決めることで得られる代表的なメリットと注意点を紹介します。

 

自分らしい働き方ができる

事業承継をするというのは、経営者になることです。会社をどのように運営するか、全て自分で決められます。勤務時間や休日はもちろん、事業展開の方向性についても自由自在です。

 

たとえば朝早めに出勤し、夕方には帰宅するといったスケジュールで仕事をしてもよいでしょう。現場の仕事は優秀な部下に一任し、経営に専念することも可能です。会社員として働いているだけでは、ここまでの自由はなかなか得られません。親の会社を継ぐからこそのメリットといえます。

 

従業員に受け入れられやすい

企業の中には親族以外を後継者にするケースもあります。役員や従業員のモチベーションアップを目的に、ある程度以上の規模がある企業で採用される方法です。

 

中小企業は、経営者の親族による事業承継が当たり前と考えられている場合も多くあります。そのため『経営者の子どもなら』と、従業員・取引先・金融機関などにも納得してもらいやすいでしょう。理解を得やすく反発が起きにくいため、新しい経営体制へスムーズに移行しやすいはずです。

 

売却することもできる

会社を引き継いだ後は売却もできます。自分の手腕で会社を大きく成長させれば、M&Aで数億円にのぼる利益を得られるかもしれません。将来を見据えた経営をすることで、大きなお金を手にできる可能性があります。希望金額で売却するには、買い手企業との条件交渉をうまく進めることが大切です。自社の魅力が存分に伝わるよう、細部までしっかり伝えます。

 

また自社の状況を正しく把握し、会社の価値を向上させることも欠かせません。税務の状況を詳しく知るには専門家へ依頼するとよいでしょう。

 

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本連載は、税理士法人チェスターが運営する「税理士が教える相続税の知識」内の記事を転載・再編集したものです。専門家監修のもと慎重に執筆を行っておりますが、万が一記事内容に誤りがあり読者に損害が生じた場合でも当法人は一切責任を負いません。

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