「デジタル化」により便利になった日々の業務。しかし、デジタル化が進んだだけでは「DXに成功した」とはいえないと、コンサルティングファームの株式会社Office Concierge(オフィス コンシェルジュ)代表の小松延顕氏はいいます。その理由を詳しく解説します。

本当に利便性を高めるのは「情報の統合と連携」

スマートフォンが便利だと感じるのは、登録した第三者の電話番号や個人情報がさまざまなアプリに連動することによって、瞬時にメールを送ったり、電話をかけたり、自分が持つ個人情報を複合利用してさまざまなアプリケーションを連携させて使えたりするためです。

 

つまり、情報を統合することによって、分断されたツールとしてではなく、1つの情報インフラとして機能させられているから便利だと感じる。これが本質なのです。便利さは新しい不便を生むことがあります。勤怠管理ソフトや経理ソフト、給与計算ソフトを導入したのはいいのですが、今度はそれら1つ1つを使い分ける必要が出てきます。この使い分けの段階で、重複作業が発生したり、入力ミスが発生するなどして、余計に混乱を招くケースもあります。

 

重要なのは、スマートフォンのように情報を統合的に各ツールに使用していく連携であり、連携ができて初めて真のデジタル化の恩恵を享受できたといえるでしょう。そして、その解決手段として、最も注目されているのが、業務統合システムなのです。

 

 

小松延顕

株式会社Office Concierge(オフィス コンシェルジュ)

代表

 

 

 

本記事は、小松延顕氏が監修した『10年後に生き残るための 建設DXの現在地 デジタル化で目指す持続する中小建設業』(サンルクス)から一部を抜粋し、再編集したものです。

10年後に生き残るための 建設DXの現在地 デジタル化で目指す持続する中小建設業

10年後に生き残るための 建設DXの現在地 デジタル化で目指す持続する中小建設業

小松 延顕

サンルクス

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