(写真はイメージです/PIXTA)

中小企業の経営者にとって事業承継は悩みのタネです。今回は、企業法務に詳しいAuthense法律事務所の西尾公伸弁護士が、失敗の根本的な理由から、事業承継を成功させるためのコツを解説していきます。

事業承継“失敗”の根本的な原因は「時間不足」

事業承継を失敗に終わらせないために、失敗のよくある原因を知っておきましょう。事業承継の失敗は、主に「後継者選びの失敗」と、税金など「金銭面での失敗」に大別されます。後継者選びの失敗とは、たとえば子を後継者として指名したものの、経営者としての能力が足らずに企業を経営危機に陥れてしまったり、社内を混乱させてしまったりする場合などです。

 

また、金銭面の失敗としては、安易に後継者候補に株式を渡したところ、高額な税金が課されてしまう場合などが考えられます。

 

事業承継が失敗する最大の原因は、事業承継に十分な時間が取れないことです。特に、高齢になってから事業承継を検討し始めた場合には、十分な時間が取れないことが少なくありません。

 

そのため、後継者候補の能力を見極めたり、承継に必要な経営ノウハウを伝達したりする時間が足りなくなる可能性があります。途中で能力不足に気がついても、時間的猶予のなさから引き返せない場合もあるでしょう。また、コツコツと株式を移転したり、株価を下げる対策を取ったりする時間がないために、高額な税金を支払わざるを得なくなるリスクもあります。

事業承継は簡単ではない…成功させるコツは

事業承継を成功させるためのコツは、次のとおりです。

 

■時間に余裕を持って行う

事業承継を成功に導く最大のコツは、時間的な余裕をもって事業承継に取り組むことです。早くから事業承継に取り掛かることで、さまざまな方法をじっくり比較検討することができるほか、税務上の対策もしやすくなります。

 

また、後継者候補について、時間をかけて育てていくことや、少しずつ権限を委譲していくこともできます。

 

■さまざまな方法を多角的に検討する

事業承継を成功させるためには、ひとつの方法に固執するのではなく、さまざまな方法を多角的に検討することをおすすめします。たとえば、M&Aになんとなくよくないイメージを持っていたとしても、よく検討してみた結果、自社にとって最適な手法である可能性も否定できません。

 

■事業承継に詳しい専門家と共に進める

事業承継にはさまざまな注意点があり、自社のみで問題なく進めることは容易ではありません。専門家であっても、1人で事業承継にまつわるすべてをカバーできることはまれであり、チームを組んで解決にあたるほどです。安易に進めてしまうリスクの代表的なものが、思わぬ高額な税金が課されることです。

 

また、許認可を取得している場合には、許認可要件を満たさなくなり許可が取り消されてしまう可能性もあります。さらに、法的なスキームの構築が甘ければ、企業を乗っ取られてしまうリスクもあるでしょう。

 

事業承継は決して簡単なものではないこと知ったうえで、適切な専門家にサポートを受けることをおすすめします。

 

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    本記事はAuthense企業法務のブログ・コラムを転載したものです。

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