ESGは融資検討の際の重要な基準
レンダー、ボロワーの双方でESGへの意識が高まる
レンダーのESGに対する意識が高まっている。融資を検討するうえで、「ESGは重要な基準のひとつ」と回答したシニアレンダーは33%と、前年から12%ポイント増加した。「ESGを考慮している」と回答したメザニンレンダーも45%と、同15%ポイント増加した。
また、レンダーだけでなく、ボロワー側でもESGへの取り組みは増加している。2021年12月に実施した調査によれば、ESGを投資基準として採用している投資家の割合は29%と前回調査より9%ポイント上昇した。
本調査でレンダーが回答したESG基準の採用状況は、数値による判断基準がない定性的な取り組みが中心。その内容は専門チームの設置、認証取得の確認などチェックリストの採用といった取組みが散見された。これまでのところでは、ESGに対する評価をスプレッドなどの融資条件に反映するレンダーはまだ限られるようだ。
本田 あす香
シービーアールイー株式会社(CBRE)
リサーチ
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