大ヒットの可能性。一方、タイ人不法就労者の存在も…
タイ人観光客にアピールしたい新しい観光スポットは?
タイ人観光客が長年好きな季節は、やはり秋と冬です。K‐POPのダンス教室がある施設や、有名なK-POPのミュージックビデオが撮影された場所を訪れるなど、K-カルチャー・ツーリズムを紹介することができると考えています。ファンにとってはたまらない体験になるのではないでしょうか。
それに加えて、ソウルだけでなく、他の都市を訪れる「ローカルな旅」も大切にしたいと考えています。釜山、大邱、済州など、バンコクから直行便が飛んでいる国際空港はたくさんあります。
これから大ヒットする可能性を秘めた観光地がたくさんあるのです。大邱や釜山では、国境が閉鎖された後、新しいカフェやレストラン、ショッピングスポットが数多くオープンし、地元の人たちから人気を博しています。タイ人観光客、特に若い人たちは、これらの都市でおしゃれなたまり場を見つけることができるのです。
タイから韓国への観光はいつ回復するのでしょうか?
新型コロナウイルスに感染するリスクはまだあります。また、燃料費の高騰など様々な要因から、世界的に旅行コストが上昇しています。これらの要因から、タイからのアウトバウンドの需要は不安定な状況です。完全な回復は気長に待つ必要がありますが、近い将来、スピードアップを図りたいと考えています。
とはいえ、指標は良好であり、来年に期待したいところです。加えて、良いニュースもお伝えできます。両国政府は、2023年から2024年をタイ・韓国訪問の年とし、両国間の観光客の増加を図ろうと計画しています。このため、11月にMOU(基本合意書)に署名する準備を進めています。この2年間は、人々がお互いの国を訪れることを促進するために多くのプロジェクトが行われる予定です。現状、タイ・韓国訪問の年の大使には、非常に有名な人物を起用することでお互い合意しています。
韓国で働くタイ人不法就労者の問題は懸念されていらっしゃいますか?
いいえ。この問題は切り離して考えるようにしています。不法就労者と観光客は別の問題です。タイ人旅行者が不法就労者問題の影響を受けないように配慮しています。国境が開放されたとき、私たちはタイ人旅行者のために「韓国へようこそ!大歓迎」キャンペーンを行いました。
バンコクのショッピングモールであるセントラル・ワールドとフューチャー・パーク・ランシットでは、それぞれ5月と8月に大きなイベントを開催しました。フューチャー・パーク・ランシットでのイベントには、わが国の観光省副大臣と韓国旅行公社副社長が出席しました。
このフェアでは、K-POPダンスや大使のトークショー、航空会社や地方政府によってタイの消費者に向けた韓国のプロモーションブースが設置されました。このように歓迎のメッセージを送り、タイの人々が不法就労問題の影響を感じないようにしています。
筆者:Veena Thoopkrajae