【起業家必見】「誰に提供するのか」「何を提供するのか」…ビジネスの見極めに不可欠な2つのポイント

【起業家必見】「誰に提供するのか」「何を提供するのか」…ビジネスの見極めに不可欠な2つのポイント

ゼロからビジネスアイデアを創出するのは大変です。そしてまた、自社を客観的に分析することも容易ではありません。ここでは、新規事業の「あるべき姿」を明らかにする「STP分析」と、ターゲティングの手法について解説します。

顧客への提供価値を明確にする

STP分析では「顧客への提供価値」について十分に検討することが求められます。そもそも、いかなる商品・サービスもなんらかの価値があるからこそ、顧客はそれらにお金を払って手に入れようとするわけです。そうした観点からすれば、自社が提供する商品・サービスにどのような価値があるのかを明確にすることは、顧客のニーズを正しくとらえるうえで不可欠になるはずです。

 

顧客への提供価値を検討する際には「誰に提供するのか」「何を提供するのか」という2つの視点が求められることになります。「誰に」を明確にすることで「何を」が具体化することもありますし、逆に「何を」を具体化することで「誰に」が明確になることもあります。

 

その意味では、両者は不可分の関係にあるといえます。また、両者のうち「誰に提供するのか」という点を明らかにするのが、前述のセグメンテーションとターゲティングのプロセスになります。

 

一方、「何を提供するのか」という点に関しては、提供するものの価値を①機能的価値、②心理的価値、③経済的価値の3つの要素に分けて検討していきます。

 

①機能的価値とは、商品・サービスの実際の機能やスペックであり、②心理的価値は商品・サービスがもたらす満足感や優越感、③経済的価値は商品・サービスによって得られる経済的メリットです。プロローグでも触れたように消費者の価値観が「モノ」消費から「コト」消費へと移行していることに伴って、近年は①機能的価値よりも、②心理的価値、③経済的価値の比重が高まっているといえます。

 

[図表3]3つの価値

 

 

[図表4]3つの価値 アップルのMacBook(PC)の事例

 

 

木下 雄介
カッティング・エッジ株式会社 代表取締役
中小企業診断士

 

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本記事は『改訂新版 超図解! 新規事業立ち上げ入門』(幻冬舎メディアコンサルティング)から抜粋・再編集したものです。

改訂新版 超図解! 新規事業立ち上げ入門

改訂新版 超図解! 新規事業立ち上げ入門

木下 雄介

幻冬舎メディアコンサルティング

事業立ち上げのリーダー必読! 豊富な図解でよくわかる! 7つのステップで理論から実践まで、新規事業立ち上げのポイントを徹底解説。 2017年4月発刊の“新規事業開発ハンドブック"がさらに実践的にリニューアル。VUCA…

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