(※画像はイメージです/PIXTA)

先週の米ドル/円は、週初の132円台を底にほぼ一本調子で円安が進み、137円台をつけました。こうしたなか、場合によっては今週中にも「1ドル140円台」の大台をつける可能性があると、マネックス証券・チーフFXコンサルタントの吉田恒氏はいいます。円安はいったいどこまで進むのか……さまざまなデータを紐解きながら、みていきましょう。

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      米ドル高・円安はどこまで進むのか

      では、仮に米ドル/円がこの間の米ドル高値を更新するなら、米ドル高・円安がさらにどこまで進むかについて考えてみたいと思います。この場合、米ドル/円はこれまで米金利に連動してきたため、「米金利がどこまで上昇するか」が1つの手掛かりになるでしょう。

       

      この米金利のうち、米2年債利回りは米国の政策金利であるFFレートを参考にして動きます。このため、米2年債利回りがどこまで上昇するかは、FFレートがどこまで引き上げられるかが1つの目安になります[図表4参照]。

       

      出所:リフィニティブ社データをもとにマネックス証券が作成
      [図表4]米2年債利回りとFFレート(2018年~) 出所:リフィニティブ社データをもとにマネックス証券が作成

       

      さて、このFFレートについて、現在のFOMCメンバーのなかでタカ派筆頭格とされるミネアポリス連銀カシュカリ総裁は10日の講演で、「(FFレート上限目標は)22年末3.9%、23年末4.4%を見込む」と述べました。

       

      「最強のタカ派」でも年末のFFレート見通しを4%未満としていることからすると、米2年債利回りが年内に4%を超える可能性は現時点では低いと考えるのが基本ではないでしょうか。

       

      米2年債利回りと米ドル/円のこれまでの関係を前提にすると、米ドル/円は140円を超えても、少なくとも年内145円には届かないという見通しになります[図表5参照]。

       

      出所:リフィニティブ社データをもとにマネックス証券が作成
      [図表5]米ドル/円と米2年債利回りその2(2022年3月~) 出所:リフィニティブ社データをもとにマネックス証券が作成

       

      それでも、FOMC「最強のタカ派」は、2023年も利上げは続き、2023年末には4.4%までのFFレート上昇を予想していました。

       

      その通りであれば、米2年債利回りも2023年にかけて4%を大きく上回っていくことから、米ドル/円がそれに連れた場合は145円を超え、150円を目指すという展開になります。

       

      ただ、筆者はこの見方には懐疑的です。さらにいえば、実は2022年末にFFレートが4%に迫るまで上昇するといった「最強のタカ派」予想も、すでにインフレがピークを過ぎたとするなら半信半疑というのが正直な気持ちです。あくまで、米ドル高の目途を米金利から考えるうえで、最も極端なFFレート引き上げ予想として引用したまでです。

       

      以上からすると、筆者自身は、米ドル/円はこの間の米ドル高値を更新する可能性はあるものの、基本的には140~145円のあいだで終わりを確認するというイメージで予想しています。

       

       

      吉田 恒

      マネックス証券

      チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティFX学長

       

      ※本連載に記載された情報に関しては万全を期していますが、内容を保証するものではありません。また、本連載の内容は筆者の個人的な見解を示したものであり、筆者が所属する機関、組織、グループ等の意見を反映したものではありません。本連載の情報を利用した結果による損害、損失についても、筆者ならびに本連載制作関係者は一切の責任を負いません。投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。
       

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