難関大学ほど学費減免制度や奨学金がある
▶「奨学金」どうせもらえないからと奨学金を軽視する/重要度★★★☆☆
金銭的に余裕のない親や親戚も、意外と交渉次第で可処分所得を受験費用に回してくれるものです。
とはいえ、手を尽くしても結局どこかでお金が足りなくなり、大学に入るまではなんとかなっても、入ってから学費や生活費を支援するお金が残らない……なんて家庭もあるかもしれません。
しかし、ここで諦めるのはまだ早いです。なぜなら、難関と呼ばれる大学ほど豊富な学費減免制度や大学独自の奨学金があるからです。
大勢の学生にとっては日本学生支援機構の第一種・第二種奨学金を借りるというのが一般的でしょう。これもいいとは思いますが、問題は貸与型であるということです。
ですので、やはり嬉しいのは給付型。
たとえば、早稲田大学には、OBの寄付からなるさまざまな奨学金があります。
1〜2浪の年齢までしかもらえないという奨学金も多い中で、大学独自の奨学金は年齢を問わない場合が多いです。ちなみに他団体との併給も可能である場合もあるので、2つもらえば、それだけで学費の半分以上を賄えることになるでしょう。
私は1年生のときから毎年、「小野梓記念奨学金」や「校友会給付奨学金」といった給付型奨学金をいただいていました。どちらも年額40万円で、かなり大学で勉強するのに余裕が出たのを覚えています。
所得が厳しい家庭だと奨学金の基準も甘く、ある程度の成績と所得水準(世帯収入が800万円以下)があればだいたい通るようになっています。私の家のように世帯年収200万円以下とまではいかなくても、この基準を満たしていて、人並みの成績を取っていれば何かしら奨学金をもらえるのではないでしょうか。
ちなみに成績が優秀で一定の条件を満たせば、年額100万円を超えるもっと高額の奨学金をもらえる可能性もあります。こちらも自身で調べてみて、受験への支援を渋る親や親族の説得に使ってみてください。自分で調べる時間が惜しかったり、制度が多すぎてよくわからなかったりする場合は大学の奨学課に電話してみましょう。
私は在学中からさまざまな質問をしましたが、真摯に対応してくださり、受給できる可能性のある奨学金を丁寧に調べて教えていただきました。
経済的に困窮している家庭でも、入るまでの金策を第一に考えましょう。入ってみれば、案外なんとかなるものですよ。
濱井 正吾
9浪はまい
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