自発的にやろうと思わせることが重要
このように個別の課題について、「何(どのツール)」の「どこ」を「どれだけ」「いつまでに」勉強するのか、タスクを決めていくのです。
こうして課したタスクを1個ずつクリアしていくことで、子どもは達成感を感じます。目に見える成果は、次へのやる気を起こさせます。学力が積み上がり小さな目標がクリアできれば自信がつき、それらが積み重なって、最後に、大きな目標を達成できるというわけです。
親子のやりとりでは、やらせようとするのではなく、自発的にやろうと思わせることがとても重要です。話し合うことで課題に気づかせ、解決方法を自分の頭で考えようとする姿勢が大切。
こんなやり方はどうかと提案する、何かを助言することは必要ですが、決して強制することなく、自発的な選択、行動を引き出すように心がけましょう。そもそも「やれ」と言って「はい」と素直にやる年齢ではないですよね。
「やりなさい」とは、できるだけ言わないこと。
中学生なら反発や反抗心もある年頃ですが、信頼関係があれば、子どもは親の言葉を大切に受け取るでしょう。子ども自身の受験です。そこから自分で考えて選び取る行為にこそ、塾なし受験をする意味があります。
親はサポーターです。伴走することを常に意識しながら、抑えつけるような言葉は口にせず、見守ってあげましょう。
ここまでが、計画表の具体的な作成法になります。このやり方を参考にして、お子さんと一緒にオリジナルの受験プロジェクト計画表を作ってみてください。出来上がったら、勉強机の前に貼っておくことをおすすめします。
入試日からの逆算を意識して、勉強や準備の計画を立てよう。
塚松美穂
ライター・教育アドバイザー
学習支援コーディネーター
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