(※写真はイメージです/PIXTA)

意見を聞くことは、信頼関係構築のためにも、部下に成長してもらうためにも重要です。部下一人ひとりとの信頼関係が築けてきたら、「自分と部下」との信頼関係だけでなく、「メンバー全体」の相互的な信頼関係も築けるように働きかけることができます。エグゼクティブコーチの大平信孝氏が著書『部下は動かすな。』(すばる舎)で解説します。

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「オープンクエスチョン」がチームの信頼関係を変える

信頼関係が築けていない組織の会話には共通点があります。

 

それは 「会話の多くがクローズドクエスチョンになっている」 ことです。

 

クローズドクエスチョンとは、「はい・いいえ」「AかB」で答えられるような、回答が限定される二者択一の質問です。

 

たとえば、「報告書は作成した?」「明日の朝までに資料準備できる?」「会議室の予約した?」など。

 

クローズドクエスチョンのメリットは、質問された部下は二択で答えればいいので答えやすく、上司としては確認事項があるときは端的に確認できます。

 

デメリットは、二者択一の回答で会話が完了してしまうので、会話が広がりにくいことです。さらに、部下によっては尋問されたように感じることもあります。

 

同じパターンの会話が繰り返され、機能する会話が圧倒的に不足していくのです。

 

部下やチームとの信頼関係を構築したい方は、意識的にオープンクエスチョンを使ってみてください。

 

オープンクエスチョンとは、部下が二者択一ではなく自由に答えられる質問です。

 

たとえば、

 

「あの提案書について、どう考えている?」
「どうすれば、もっと生産性が上がると思う?」
「昨日のプレゼンをやってみてどうだった?」

 

といった質問をしてみましょう。

 

オープンクエスチョンのメリットは、部下の思考を促せることです。部下が自分で考えることにより、気づきが生まれたり、理解が深まったりします。

 

ただし、ずっとオープンクエスチョンばかりを投げかけ続けると、部下にとって負担になってしまうので、適度に使うことをオススメします。

 

以前、研修を受けられたリーダーのなかには、部下の「意見を聞く」ことをあまりしてこなかった方もいました。その方に理由を伺うと、「自分の指示に反論されたら、どうしていいかわからない」という恐れがあったそうです。

 

もし、部下に意見を聞いてみて、自分と違う意見だったり、自分の意見に反論されたりしたら、どうすればいいのでしょうか?

 

まずは、「あなたは、そう考えたんだね」と否定せずに受け止めてください。

 

その上で、「よりよい方法や解決策」を一緒に考えていけばいいのです。

 

意見を聞くことは、信頼関係構築のためにも、部下に成長してもらうためにも重要です。

 

オープンクエスチョンをほとんど使ってこなかった方にオススメしている質問は、「あなたはどう思う?」「あなたの考えを聞かせて」です。

 

まずは、試してみてください。

 

ここまで、部下との信頼関係を築くコツをお伝えしました。部下一人ひとりとの信頼関係が築けてきたら、「自分と部下」との信頼関係だけでなく、「メンバー全体」の相互的な信頼関係も築けるように働きかけていきましょう。

 

部下との信頼関係が築けたら、「部下を知る」ステップに進んでください。

 

次ページ部下と信頼関係を築く3つのポイント

※本連載は、大平信孝氏の書籍『部下は動かすな。』(すばる舎)から一部を抜粋し、再編集したものです。

部下は動かすな。

部下は動かすな。

大平 信孝

すばる舎

「部下が動いてくれない」「部下が一向に成長しない」「怒っても褒めてもうまくいかない」「チームが全然まとまらない」「リーダーとしての自信がない」… このような悩みを抱えるリーダーのあなたは、なんとかして部下・チ…

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