(※写真はイメージです/PIXTA)

部下の現状である「コンディション」を知り、「3つの価値観」を知ることができたら、以前よりも部下のことを深く把握することができているはずです。余裕がある方は、部下一人ひとりだけでなく、「チーム全体」を知ることにチャレンジしてみてください。エグゼクティブコーチの大平信孝氏が著書『部下は動かすな。』(すばる舎)で解説します。

人の価値観は大別すると3つに分類できる

部下の「コンディション」を把握することができたら、もう少し深く「部下を知る」ステップに進みましょう

 

具体的には、「3つの価値観」の違いを理解して、相手がどの価値観を最も大切にしているかを把握していきます。ちなみに、ここでいう「価値観」とは、仕事や生活をする上で、どんなことを大切にしているかです。

 

今まで1万5000人以上の方の夢や目標の実現をサポートしてきてわかったことがあります。それは、人の価値観は大別すると3つに分類できることです。

 

「①人とのつながり」
「②達成」
「③技術の追求」

 

この3つの価値観はベースとなるものなので、どれも重要です。ただし、人によって大切にしている割合や優先順位が異なります。

 

まずは、「①人とのつながり」「②達成」「③技術の追求」という3つの価値観について、リーダー自身の優先順位を明確にしましょう。

 

■チェックリストの使い方

 

優先順位のつけ方は、とても簡単です。

 

チェックリストの項目を読んで「すごく大切にしている」「どちらかといえば大切にしている」「気にしていない」の三択のいずれかにチェックを入れてみてください。

 

上:すごく大切にしている
中:どちらかといえば大切にしている
下:気にしていない

 

そして、「すごく大切にしている」を3点、「どちらかといえば大切にしている」を1点、「気にしていない」を0点として各項目別に合計点数を集計してください。

 

合計点数の高い項目が、あなたにとって一番優先順位の高い価値観になります。

 

人によっては、どれも同じくらいの点数ということもあります。

 

その場合は、「すごく大切にしている」のチェック数が最も多かった項目が、あなたにとって一番優先順位の高い価値観になります。

 

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次ページ価値観がわかれば「部下を知る」第一歩に

※本連載は、大平信孝氏の書籍『部下は動かすな。』(すばる舎)から一部を抜粋し、再編集したものです。

部下は動かすな。

部下は動かすな。

大平 信孝

すばる舎

「部下が動いてくれない」「部下が一向に成長しない」「怒っても褒めてもうまくいかない」「チームが全然まとまらない」「リーダーとしての自信がない」… このような悩みを抱えるリーダーのあなたは、なんとかして部下・チ…

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