(※写真はイメージです/PIXTA)

老後の不安を少しでも減らすため、資産形成に励んでいる人が多いなか、「実家(義実家)がお金持ちだから」と、自助努力を怠っている人もいるかもしれません。今回、裕福な義実家の遺産を密かに狙うAさん(60歳)の事例から、老後の資金計画の重要性と家計改善の方法をみていきましょう。牧野FP事務所の牧野寿和CFPが解説します。

60歳まで“順調”な人生…上昇志向なAさんの「老後戦略」

Aさん(60歳)は、3歳年下の夫Bさんと、都内にある戸建て住宅に暮らしています。

 

Aさんは、若いころから上昇志向で戦略家。「長男だと家を継がなきゃだめでしょ? だから、結婚するなら絶対に次男よ。あとは実家がどれだけお金持ちかも外せないわね」と、学生時代から結婚までの緻密なプランを練っていました。

 

20歳で短大を卒業後、狙っていた大手企業に一般事務として就職したAさんは、虎視眈々と玉の輿チャンスを探っていました。6年間耐えたあと、有名私立大学を卒業したばかりのBさんが入社。Bさんは地方の資産家の次男で、将来の幹部候補と噂されていました。Bさんの兄は父親の会社の重役で、妹は結婚して地元で暮らしているようです。

 

Aさんの作戦が実り、2人は4年間の交際を経て見事ゴールイン。2人の子どもに恵まれ、やがていま住んでいる戸建て住宅を購入しました。現在はすでに、住宅ローンの返済も終わっています。

 

義父が逝去し、「多額の遺産」を手にするはずが…夫が放った「衝撃のひと言」

このたび、夫Bさんの父が89歳で逝去しました。報せを受けたAさんは、悲しみを存分に醸しながらも、心中では「お義父さんにはかなりの資産があるはず。きょうだい3人で分けるとしても、きっとすごい額だわ……ウチもついに富裕層の仲間入りね」とほくそ笑んでいました。

 

ところが、遺産についてさりげなくBさんに話しかけると、衝撃のひと言が返ってきます。

 

「ああ、そうだ。ウチは相続放棄したから」

 

夫のまさかの言葉に、目の前が真っ白になるAさん。

 

「えっ? ちょっと、どういうこと……?」

 

聞いてないわよ! なんて勝手なことを! お義父さんの遺産で悠々自適な老後を送れるはずが……長年の戦略が崩れ去ったAさんは、思わず叫んでしまいそうなところをなんとか抑え、相続放棄した理由をBさんに訊ねました。

 

 

次ページ夫Bさんが「相続放棄」を決断したワケ

※プライバシー保護の観点から、登場人物の情報を一部変更しています。

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