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いつ退職する？いつから年金を受け取る？
2025年4月1日以降、企業が希望する全員に対して65歳までの継続雇用を実施することが義務化されます（現在は労使で定めた対象者に対して実施すればよい）。
今でも継続雇用で65歳まで働く人は多いですが、この改正によって、より65歳まで働くことを選びやすくなります。
そもそも年金受給開始が通常65歳からなので、少なくともその前までは頑張って働こう。そんな意識が働くのは当然でしょう。仮に60歳で仕事を辞めれば、年金を受け取るまでに5年の無収入期間が発生するからです。
とはいえ、年金には「繰上げ受給」「繰下げ受給」という選択肢もあります。繰上げ受給は最大60歳まで前倒し、繰下げ受給は最大75歳まで後ろ倒しが可能です。
つまり、退職の時期と年金受給開始それぞれをどうするか、多くの選択肢、組み合わせがあるわけです。
繰上げ受給をした場合、1ヵ月の繰上げごとに0.4％（1962年4月2日より前に生まれた人は0.5％）年金が減額。最大の5年繰上げると24%（同30％）年金が減ります。
一方で、繰下げ受給の場合、1ヵ月の繰下げごとに0.7％年金が増額。最大の10年繰り下げると84％年金額が増額します。
繰下げは年金の増額幅も大きいため、一見得に見えるかもしれません。一方、繰上げることによって減額すると聞くと、なんだか損する気がする人もいるでしょう。
しかし、実際には、どれが正解ということはありません。ここからは繰上げをしてよかったという事例を見ていきましょう。
