サンドイッチ法従来のやり方を変えない
■今すぐ効果が出るサンドイッチ法
コミュニケーションの「入り口」と「出口」を変える方法です。
従来のコミュニケーションは、長年積み上げて習慣化されています。たとえば、今まで「ダメ出し中心」で、上から目線でガンガン指摘するのが日常だった人に、「コーチ的な関わりを増やしましょう」と言っても、いきなり変えるのは難しいこともあります。
そんなときにオススメしているのが「サンドイッチ法」です。
サンドイッチ法の特徴は、従来のコミュニケーション自体を変える必要はないこと。
変えるのは、コミュニケーションの「入り口」と「出口」だけです。
部下が報連相などで話しかけてきたとき、
「なにやってんだ」
「だからダメなんだ」
「そもそもの考えがなってない」
と頭ごなしに言っていませんか。部下側としては、「また説教か……」と内心思い反省しているフリを演じる流れになりがちです。
人は頭ごなしに正論を言われても、それを真摯に受け止める人はごく少数。心理的には反発するか、自分を責めるかで、その後、話をした内容通りに行動する流れに至らないケースが多いです。
■入り口と出口を変えれば、印象は変えられる
そのため、まずは、部下が話しかけてきたらイエスセットで受け止めます。
イエスセットとは、「ニュートラルに受け止める」ことです。これは話の内容に対して「同意」するということではありません。
「そういうことがあったんだね」
「△△さんは、その事態をそう受け止めたんだね」
「今、そういう状況なんだね」
そのあとは、いつものコミュニケーションでかまいません。つまり、ダメ出ししてしまってもかまいません。