本記事は、フランクリン・テンプルトン・ジャパン株式会社が6月15日に配信したレポートを転載したものです。

本記事のポイント

・傍観することは機会損失となる可能性があります

・ ドルコスト平均法により不安的な市場環境への対処を容易に

・ いまはポートフォリオを見直す絶好の機会かもしれません

・雑音を排除し、長期的な視点を持ちましょう 

・自らの信念を信じ、「疑うこと」を疑いましょう

 傍観することは機会損失となる可能性があります

「株式相場は、上昇したかと思うと翌日には下落する。もう少し待ってから投資しよう」 

 

相場が不安定になると、投資家の多くは株価がいつ底値を付けるか予測しようとします。そして、そのあいだは投資資金を現金のままにしておくことがよくあります。

 

しかし、多くの投資家が株式相場の下落に気づくのが遅れるように、相場の上昇トレンドに気づかず、利益を獲得する機会を逃してしまう投資家も大勢います。こうした利益獲得の機会を逃してしまうと、投資家のリターンは大きく損なわれる可能性があります。

 

弱気相場が終わった後の12ヵ月間で見た場合、フルインベストメント(※)の株式ポートフォリオのトータルリターンの平均は38.3%でした。

※投資資金のうち、キャッシュ(現金など安全資産)はほとんど持たずに、投資対象の有価証券の組入比率を高い水準に維持すること。

 

一方、現金を保有して相場回復の最初の6ヵ月間を逃した場合のリターンはわずか8.0%にとどまります(注1)。

 

図表1は、マーケット・タイミングを計ろうとする場合のリスクをシミュレーションしたものです。株式相場の1日の上昇率が最も高かった日を数日逃すことにより、投資家が得られる潜在的リターンは大幅に減少する可能性があります。

 

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[図表1]2021年12月31日までの20年間のS&P500指数年平均トータルリターン市場への頻繁な出入りは機会損失となる可能性
出所:Standard & Poor’s.
指数は運用されておらず、指数に直接投資することはできません。報酬、経費、販売手数料は含みません。上記は例示を目的としたものであり、フランクリン・テンプルトンのいかなるファンドのパフォーマンスやポートフォリオの内容を示すものではありません。

 

ネッド・デイビス・リサーチは、ダウ平均株価が50暦日で30%下落、または145暦日で13%下落することを弱気相場と定義しています。バリューライン・ジオメトリック・インデックスが30%下落した場合も弱気相場に該当します。

 

2021年12月31日時点では、1929年9月3日から2020年3月23日のあいだに30回の弱気相場が出現しています。これは例示を目的として作成されたものです。指数は運用されておらず、指数に直接投資することはできません。 主要な指数プロバイダーの公示データや用語については、以下のサイトからご覧いただけます。

www.franklintempletondatasources.com.

 

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<資産配分について>
資産配分はボラティリティを軽減するための貴重なツールですが、すべての投資には、元本を割り込む可能性を含むリスクが伴います。通常は、より積極的な投資を行ったり、潜在的リターンを大きくしたりすると、リスクもそれに応じて大きくなります。
一般的に、投資家はポートフォリオの価値の変動、特に短期間の変動を許容する必要があります。
株価は、個別企業、特定の産業、業種、市場環境全体などの影響により急かつ大幅に変動する場合があります。
一般的に債券の価格は、金利が上昇した場合には下落し、金利が低下した場合には上昇します。
投資対象とする国・地域の金利が上昇し、保有する債券の価格が下落した場合には、ファンドの基準価額が下落する可能性があります。
海外投資は、通貨や市場のボラティリティ、政治的あるいは社会的不安定性から生じる付随的なリスクを伴い、こうしたリスクは特に発展途上国で大きくなります。
分散投資は利益を保証するものでも損失を回避するものでもありません。
ファンドのリスクについては、投資信託説明書(交付目論見書)に詳しく記載されています。

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