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このタイミングで「円安懸念声明」がでたワケ
10日、財務省、金融庁、日銀の「三者会合」の後、最近の円急落を懸念する声明が発表されました。
米ドル/円の5年MAかい離率は足元でプラス20%程度まで拡大してきましたが、以前から何度か指摘してきたように、同かい離率が±20%以上に拡大する局面では、一部の例外を除くと為替介入が始まるケースが基本でした(図表6参照)。
その意味では、このタイミングでの「円安懸念声明」発表は、経験則通りとも言えそうで、実際に円安阻止の為替介入出動となってもおかしくはないでしょう。
以上のようなことも踏まえると、今週の米ドル/円は、132~136円中心に、FOMCをにらみながら米ドル高値圏で上下ともに振れが大きくなりやすい波乱含みの展開が予想されそうです。
吉田恒
マネックス証券
チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティFX学長
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