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「6/7~6/13のFX投資戦略」のポイント
・米ドル、米金利とも短期的な「上がり過ぎ」修正が進み、米ドル高値再トライの流れに。米ドル高値更新なら、次の目標は135円。
・米ドル下落リスクは、米金利低下と日本の円安阻止介入の可能性。6月15日予定のFOMCにかけて米ドル高値圏でボラティリティーの高い波乱含みの展開が続く可能性に要注意か。
調整一巡で米ドル高再燃
米ドル/円は5月に131円台から126円台まで反落しましたが、先週は上昇が再燃すると、一気に131円近くまで戻り、あっという間に131円台の直近米ドル高値更新も射程に入るところとなりました(図表1参照)。
5月にかけて記録的スピードで展開した米ドル高・円安の調整が一段落して、米ドル高・円安の再トライの流れが始まっているということでしょう。
まずは、米ドル/円の90日MAかい離率を見てみましょう(図表2参照)。同かい離率は、4月末にはプラス10%以上に拡大しました。これは、米ドルの短期的な「上がり過ぎ」懸念がかなり強くなっていたことを示していました。
そんな90日MAかい離率は、その後米ドルが126円台まで反落する中で4%台まで縮小しました。短期的な「上がり過ぎ」の修正が進んだことで、米ドル上昇が再燃しやすくなっていたと考えられます。
似たようなことは、米ドルが連動する傾向のある米金利についてもいえそうでした。
たとえば、2.8%近くまで上昇した米2年債利回りは、その後一時2.5%割れまで低下しました(図表3参照)。昨年からの金利急騰のなかでは、それはごく小幅の低下に過ぎない印象かもしれませんが、ただこれを90日MAかい離率で見るとイメージは大きく異なったものになります。
米2年債利回りの90日MAかい離率は、一時プラス100%程度まで上昇し、短期的な「上がり過ぎ」懸念が未曽有の拡大となっていた可能性がありました(図表4参照)。ところがそれは、一時プラス20%程度まで急縮小となったのでした。