コンテンツマネジメントシステムを整備する
コンテンツマーケティングでオウンドメディアが重要視されるようになるに連れて、提供者側のコンテンツマネジメントが重要になってきました。
そのコンテンツマネジメントをシステム面でサポートするのが、コンテンツマネジメントシステム(CMS)です。
従来型のホームページは、作成や更新にHTML等の知識が必要で、専門家にいちいち依頼する必要がありました。それに対して、CMSでは、コンテンツ部分は素人でも更新できるようにしました。これにより、専門の知識が無くても、広報やIR担当者が自分で作った掲載文章を自社のホームページにアップできるようになったのです。
CMSは、ホームページ等のウェブコンテンツを構成するテキストや画像、デザイン・レイアウト情報などを一元的に保存・管理できるようになっています。そして、テキストや画像・映像データがテンプレートとは別に管理されているので、以下のメリットがあります。
①専門知識がなくてもWebページの更新・追加ができる
例えば、新しい記事を書いた際に、その作成者が該当ページに新たに記事挿入することができます。このため、作成から短時間、短期間でアップしたり、更新したりできます。
②Webサイト運用の分業化ができる
Webサイトの管理者とコンテンツの管理者を分け、コンテンツによって営業担当であったり、広報・IR担当であったりとコンテンツ担当も分けることができます。
③マルチデバイスへの対応ができる
1つのシステムでPCやスマホ等の閲覧デバイスに対応してレイアウトを変更して表示させることができます。
④ユーザーの行動履歴によってレイアウトを自動変更
ユーザーの閲覧行動に応じて表示レイアウトを自動的に変更できる機能を備えたCMSもあります。
⑤複数のプログラミング言語対応可能
コンテンツによって記述言語を変えても対応可能です。企業のCMS利用ではWordPressが圧倒的に多く、上場企業の9割近くが利用しています。商用CMSではMovable Type、ShareWith、Blue Monkey、NOREN等があります。
さらにCMSのメリットとして、以下の2つがあります。
(1)検索エンジン対策
CMSを利用すると、GoogleやYahoo!等の検索エンジンが参照するタイトルタグやmeta descriptionタグなどを設定でき、SEO効果を高める設定を簡単に行えます。
(2)SNS連携
CMSのページ上にFacebookの「いいね!」ボタンやTwitterの「ツイート」ボタンを簡単に設置できます。するとそのページを読んだ訪問者自身が使っているSNSで参照コメントをすることで情報を拡散する可能性が向上します。
また、CMSページ上のトピックスや新着情報を更新すると、同じ内容を自動的にSNSにも投稿する連携機能を備えたCMSもありますので、ホームページとSNSの連携運用のさらなる効率化も可能です。
CMSツールをコンテンツマーケティングに活用する
井口 嘉則
株式会社ユニバーサル・ワイ・ネット 代表取締役
オフィス井口 代表
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