写真:PIXTA

フィリピン経済を語るうえで欠かせない財閥。なかでも最大の財閥ともいわれる「アヤラグループ」の動きについて、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングのエグゼクティブディレクターの家村均氏が解説します。

BPI(銀行)

BDO、メトロバンクと並ぶフィリピン三大メガバンクの一角「BPI」は、パンデミック後の経済再開により、貸出債権資産の質が向上したため、貸倒引当金のレベルが正常化。さらに、銀行業界でデジタルリーダーシップをとり、デジタルエコシステムを急速に成長させました。

 

ACエナジー(ACENクリーンエネルギー)

クリーンエネルギー会社「ACエナジー(ACENクリーンエネルギー)」は、2021年の純利益が22%増益の53億ペソになりました。2022年3月末時点での総発電容量は3,751メガワット(MW)で、そのうち約3,300 MWが、主に太陽光および風力技術の再生可能エネルギー源からのもので、一部地熱発電資産もあります。2022年の第1四半期の時点で、「ACENクリーンエネルギー」の資産の63%はすでに稼働しており、37%は建設中です。

 

「ACENクリーンエネルギー」は、東南アジアで最大の上場再生可能エネルギープラットフォームになるというビジョンの元、2025年までに5,000MWの再生可能エネルギー目標を達成に動いています。

 

グローブテレコム(通信)

PLDTと並ぶ通信大手の「グローブテレコム」の純利益は、2021年27%増益の237億ペソ。同社は8,680万人のモバイル加入者 と、370万人のホームブロードバンド顧客にサービス提供しています。また「グローブテレコム」はGCashというオンライン決済サービス他、消費者や企業の進化するニーズに対応するために、従来の通信サービスを超えたサービスを提供することで、デジタルソリューションプラットフォームに変身していっています。

 

 

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※当記事は、情報提供を目的として、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングが作成したものです。特定の株式の売買を推奨・勧誘するものではありません。
※当記事に基づいて取られた投資行動の結果については、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティング、幻冬舎グループは責任を負いません。
※当記事の比較するターゲット株価は、過去あるいは業界のバリュエーション、ディスカウントキャッシュフローなどを組み合わせてABキャピタル証券のプロアナリストが算出した株価を参考にしています。

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