SWOT分析って?知っておくべき戦略分析のフレームワーク (※写真はイメージです/PIXTA)

SWOT分析とは、自社の内部環境と外部環境の分析を通して、経営戦略や営業計画の立案を図るために作られたビジネスフレームワークです。SWOT分析をすることで、事業の戦略方針が明確になり、事業計画書に説得力が生まれます。コンサルタントの井口嘉則氏が著書『事業計画書の作り方100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

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SWOT分析のS(強み)とW(弱み)を押さえる

戦略代替案を検討するのによく使われるフレームワークがSWOT分析です。

 

SWOT分析では、内部要因であるStrength(強み) とWeakness(弱み)と、外部要因であるOpportunity(機会)とThreat(脅威)を組み合わせて検討するものです。

 

例えば、強みを機会に生かす(SO戦略)とか、弱みを補完して機会に生かす(WO戦略)等です。

 

SWOT分析の発案者は諸説ありますが、一説には、世界最古のビジネススクールであるハーバードビジネススクールで経営戦略論を担当していたアンドリューズ教授が、ビジネス経験の浅い若いビジネススクールの生徒に戦略案を検討させるのに考案したと言われています。

 

ビジネススクールや企業内の研修では初心者向けには分りやすいのですが、分析体験者に尋ねると、「あまりうまく行ったことがない」と多くの人が答えます。それには理由があります。

 

(1)弱みばかりでてくる

 

SWOTでは、強みと弱みの2つの要素を、機会と脅威というもう2つの要素と組み合わせることができるため、2×2の4つのパターンがありえます。

 

その4つのパターンの中で、最も有効と思われるパターンは、強みを機会に活かすSO戦略となります。なぜなら、強みはすでに持っているものですし、機会は外部に存在するもので、即効性があるからです。

 

それに対して、弱みは補完しなければなりませんし、脅威は、軽減することはできても大きくプラスにすることはできません。

 

SWOTは、それぞれの要因について、FACT(事実)ベースで、バランスよく抽出する必要があるのですが、多くの人がにわか知識で、ただ枠の中を埋めようとします。

 

その際に、世の中の多くの人がマイナス思考で、内向きな傾向があるため、「弱み」に相当することが多く出されやすいということがあります。その結果、肝心の強みが出てこないということになりやすいのです。

 

(2)強みが出てきにくい

 

強みが出てきにくい理由は、他にもあります。それは、すでに持っているものであるがために、強みだと認識しづらいということです。自社でできていることは他社でもできているだろうと考えて、強みだと思えないということがあります。ですから客観的に強みを捕まえようと思ったら、顧客や取引先に確認してみると良いでしょう。

 

 

ポイント
SWOT分析はFACT(事実)ベースで強み・弱みを捉える

 

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    株式会社ユニバーサル・ワイ・ネット 代表取締役
    オフィス井口 代表

    岐阜県出身。東京大学文学部社会学科卒業、シカゴ大学MBA。

    日産自動車にて情報システム部門、海外企画部門を経験、中期計画・事業計画を担当。三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)にて、中堅~大企業向けに中計策定支援をはじめ、数多くの経営コンサルティング案件を手がける。その後、IT系などのコンサルティング会社を経て、2008年にオフィス井口設立。2009年から株式会社ユニバーサル・ワイ・ネット代表取締役。

    2010年代には中央大学ビジネススクール客員教授、立教大学経営学部講師、対外経済貿易大学客員教授(中国・北京)等も務める。

    クライアント企業の新規事業企画コンサル、中期経営計画策定やワークショップ方式の企業研修講師を多く務める。「研修程度の費用でコンサル以上の成果を」が売り。研修・講師実績多数。研修・セミナー等は年間100回程度のペースで実施(Zoom等を使ったオンラインセミナーや研修も実施している)。

    【主な著書】
    『マンガでやさしくわかる中期経営計画の立て方・使い方』(2019年)
    『マンガでやさしくわかる経営企画の仕事』(2018年)
    『マンガでやさしくわかる事業計画書』(2013年)
    『ゼロからわかる事業計画書の作り方』(2009年)
    (以上、日本能率協会マネジメントセンター)

    『これならわかるマンガで入門!新規事業のはじめ方』(ダイヤモンド社、2015年)
    『中期経営計画の立て方・使い方』(かんき出版、2008年)
    『経営戦略のフレームワークがわかる』(産業能率大学出版部、2011年) ほか

    著者紹介

    連載事業計画書の作り方100の法則

    ※本連載は、井口嘉則氏の著書『事業計画書の作り方100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋・再編集したものです。

    事業計画書の作り方100の法則

    事業計画書の作り方100の法則

    井口 嘉則

    日本能率協会マネジメントセンター

    経営環境が激変する最悪シナリオを乗り切る「事業計画書」の立て方・作り方とは? 「ビジョン・戦略立案フレームワーク」で何を/どの段階で行うかがわかる“これからの”実践教科書。 コロナ禍にあっても、事業計画の立…

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