(※写真はイメージです/PIXTA)

3C分析は基本的なマーケティン手法です。自社の状況と外部の環境について整理できるため、今後の戦略に大きく貢献します。自社が他社に勝る部分や、成功要因、武器を見つけることができるため、とるべき戦略や事業の方向性が見えてきます。著書『事業計画書の作り方100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

自社のマーケティング要素の把握を

3C分析での自社分析については、次のようなマーケティング要素について、次表を使って現状確認を行い、課題を抽出します。事業が複数ある場合は、事業毎に作成します。

 

(1)ターゲット顧客とニーズ

ターゲット顧客とニーズについての説明は、新規事業のSTPの項を参考に、現在の顧客とそのニーズについて記述します。顧客層が複数いる場合は、分けて記載します。

 

(2)商品・価格

マーケティングの4Pのうち、商品・サービス(Product)及び価格(Price)について、その特徴や現状の問題点、競合との価格対比による優位性の有無等について検討します。

 

(3)ビジネスモデル

現在採用しているビジネスモデルとその課題について記述します。事業によってはビジネスモデルの要素を変えた方がいい場合や、他社が異なるビジネスモデルで競争を挑んできている場合など、その対処方法を検討する糸口となります。ビジネスモデルについてはビジネスモデルの項を参考にしてください。

 

(4)販売方法・広告宣伝方法

この部分は、マーケティングの4Pのうちの、販売チャネル(Place)と広告・宣伝(Promotion)について、現在の販売方法の特徴とその課題について記述します。現在の売り方、広告宣伝方法でよいのか検討します。

 

(5)競合・強み・弱み

この商品・サービスまたは事業での競合先をリストアップし、競合先に対する自社の強みや弱みを記述します。競合分析は、別途より細かく情報収集して行います。

 

(6)売上高・利益率・従業員数

これは、あとで他社と比較するために記述する項目ですが事業規模や収益性の善し悪し、抱える従業員数、体制等を記載します。

 

(7)重要成功要因

重要成功要因とは、その事業で成功するために必要な重要な要素のことで、事業によって異なります。価格が重要なケースもあれば、販売力が重要なケース、商品力が重要なケース等事業毎に異なりますから、それが何かを把握します。

 

後で競合との対比も行いますが、同じ業界にいても企業によって重要成功要因が異なることがありますから、まずは自社について確認を行います。

 

 

ポイント
いろいろな情報ソースから競合他社の状況を把握する

 

井口 嘉則
株式会社ユニバーサル・ワイ・ネット 代表取締役
オフィス井口 代表

 

 

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※本連載は、井口嘉則氏の著書『事業計画書の作り方100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋・再編集したものです。

事業計画書の作り方100の法則

事業計画書の作り方100の法則

井口 嘉則

日本能率協会マネジメントセンター

経営環境が激変する最悪シナリオを乗り切る「事業計画書」の立て方・作り方とは? 「ビジョン・戦略立案フレームワーク」で何を/どの段階で行うかがわかる“これからの”実践教科書。 コロナ禍にあっても、事業計画の立…

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