口頭では伝わらない効率的な作業マニュアル
■「作業手順書」で仕事を顕在化する
作業の安全性と生産性を高め、生産物の品質を向上させるのに役立つツールとして、作業手順書があります。
作業手順書とは、作業内容をステップごとに分けて順番に並べ、それぞれの作業方法とポイント、業務知識などを整理した書類です。 これを作っておけば、経験の浅い社員に仕事を教える教育時間も短縮され、技能が効率的に伝承されます。
適切な作業手順が規定されるので、ムダ・ムラ・ムリがなくなって作業の生産性が保たれますし、失敗や故障の発生しやすいところが記載されているため、作業ミスや災害を回避できて、コストも軽減されます。
正しい作業の進め方を示すだけでなく、安全性、生産性、品質を高めるためのものだと意識して作成しましょう。この作業手順書が、会社の作業標準になります。
作業手順書を作るにあたっては、いくつかの留意すべき点があります。まず、当然のことですが、法律に違反しない内容であることが大切です。職場の安全衛生基準などにも照らし合わせて、問題がないか検証していきます。
また、作業手順書は単独で作るのではなく、自社の技術基準や設備管理基準などを参照して作りましょう。
会社によっては、生産用と安全用とで作業手順書を分けて作成している場合がありますが、別々に見るのはわずらわしいので、一本化することが望ましいでしょう。
作業手順書が共通の言語になり、誰でもそれで仕事ができるようにする。
具体的行動
作業内容ごとに、作業手順書を作成していこう。
宮内 健次
中小企業診断士 社会保険労務士
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