(※写真はイメージです/PIXTA)

購入管理は、材料等を購入する時に購入基準の作成、購入方法の決定、購入先の選定、購入価格の評価、さらに納期管理、品質管理、在庫管理などを徹底でき、収益を増大させます。経営計画の作成・推進支援のコンサルティング経験が豊富な中小企業診断士が著書『経営計画100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)で、解説します。

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「外注管理」条件、評価を管理

■外注管理とは

 

外注は、全部または一部の作業を外部に委託するものです。その場合に内外作の区分の設定、外注先の選定、外注価格の評価、納期管理、品質管理などを、会社として行っていくことを外注管理といいます。

 

外注管理には、次のようなメリットがあります。

 

①外注先の外注条件を明確にすることで、過度の依存がなくなります。

②外注先の評価を行うことで、外注先の力量をきちんと把握できます。

③外注先の価格を把握できるため、適正な外注費で取引できます。

④外注先の生産・施工計画を把握できるため、納期遅れがなくなります。

⑤外注先の品質管理を行うので、外注先の品質トラブルがなくなります。

 

外注管理は次の手順で進めていきます。

 

①内外作の区分の設定

 

 

②外注先の選定


つねに外注先を「選定」する意識が必要となる。このため、外注先の経営内容を記載した外注先管理カードを作る。

 

③外注価格の評価


複数見積りを取る。自社のモノサシ(価格見積技術)で評価する。

 

④納期管理の徹底


外注先の工程計画と実績をチェックし、差異を原因究明し対策を講じる。

 

⑤品質管理を厳正に行う


外注先との定例工程会議を通じ仕様の確認をする。品質管理チェックシート等を作成し活用する。

 

ワンポイント
馴れ合いで外注先を使うと外注費が上がってしまう。
具体的行動
外注基準を制定し、外注していくようにしよう。

 

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※本連載は、宮内健次氏の著書『経営計画100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋、再編集したものです。

A4一枚で作る PDCAを回せる 経営計画100の法則

A4一枚で作る PDCAを回せる 経営計画100の法則

宮内 健次

日本能率協会マネジメントセンター

「経営計画」は「A4用紙一枚」から。 この1冊で「A4一枚×経営計画」の基本がわかる。 1万件以上の経営指導をした元銀行マンが教える、最もシンプルな経営計画の実践メソッド。 経営計画をつくり、きちんと儲かる会社に…

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