(※写真はイメージです/PIXTA)

決算書は会社の経営や財務の状況を表すデータですが、読み方を知っておけば正確な会社の現状把握に役立ちます。決算書は貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書などから成り立っていて、経営の分析や管理、今後の経営方針の組み立てにも活用できます。経営計画の作成・推進支援のコンサルティング経験が豊富な中小企業診断士が著書『経営計画100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)で、解説します。

「お金」の最新情報をチェック!メルマガ登録はこちらから

決算書の分析から経営を見直す

■3表の注意点

 

決算書分析は、決算書をもとに、会社の業績、財政状態、資金繰りを分析することです。

 

決算書分析の結果、業績、財政状態、資金繰りがよければ問題はありませんが、何らかの問題があれば、改善するために必要な手を打っていきます。

 

代表的な決算書には、次の3つの表があります。

 

①損益計算書……会社の経営成績を表す。
②貸借対照表……会社の財務状態を表す。
③キャッシュフロー計算書……会社の資金繰り状態を表す。

 

■損益計算書で注意する点

 

1.利益項目は適切か

 

①売上利益、営業利益、経常利益、税引前当期純利益、当期純利益という5つの利益項目はプラスになっているか。
②5つの利益項目は、時系列で大きな変動はしていないか。
③5つの利益項目は、それぞれ売上高に対して業界平均以上の比率になっているか。

 

2.勘定科目は適切か

 

①勘定科目は、時系列で大きな変動はしていないか。
②各勘定科目に突出した値はないか。
③材料、仕掛品、製品の棚卸高について、時系列で大きな変動が生じていないか。

 

ワンポイント
決算分析ができると自らの会社の状態がわかるようになる。
具体的行動
①収益性の分析……会社がどの程度儲かっているか。
②安全性の分析……会社の財政状態に問題はないか。
③成長性の分析……会社が今後成長していけるかどうか。

 

次ページ貸借対照表・キャッシュフロー計算書の注意点

※本連載は、宮内健次氏の著書『経営計画100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋、再編集したものです。

A4一枚で作る PDCAを回せる 経営計画100の法則

A4一枚で作る PDCAを回せる 経営計画100の法則

宮内 健次

日本能率協会マネジメントセンター

「経営計画」は「A4用紙一枚」から。 この1冊で「A4一枚×経営計画」の基本がわかる。 1万件以上の経営指導をした元銀行マンが教える、最もシンプルな経営計画の実践メソッド。 経営計画をつくり、きちんと儲かる会社に…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録