決算書の分析から経営を見直す
■3表の注意点
決算書分析は、決算書をもとに、会社の業績、財政状態、資金繰りを分析することです。
決算書分析の結果、業績、財政状態、資金繰りがよければ問題はありませんが、何らかの問題があれば、改善するために必要な手を打っていきます。
代表的な決算書には、次の3つの表があります。
①損益計算書……会社の経営成績を表す。
②貸借対照表……会社の財務状態を表す。
③キャッシュフロー計算書……会社の資金繰り状態を表す。
■損益計算書で注意する点
1.利益項目は適切か
①売上利益、営業利益、経常利益、税引前当期純利益、当期純利益という5つの利益項目はプラスになっているか。
②5つの利益項目は、時系列で大きな変動はしていないか。
③5つの利益項目は、それぞれ売上高に対して業界平均以上の比率になっているか。
2.勘定科目は適切か
①勘定科目は、時系列で大きな変動はしていないか。
②各勘定科目に突出した値はないか。
③材料、仕掛品、製品の棚卸高について、時系列で大きな変動が生じていないか。
決算分析ができると自らの会社の状態がわかるようになる。
具体的行動
①収益性の分析……会社がどの程度儲かっているか。
②安全性の分析……会社の財政状態に問題はないか。
③成長性の分析……会社が今後成長していけるかどうか。