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経営計画の検証の場、経営会議を開く
■経営会議とは
経営会議は、会社の実行すべきことを決定し、実行してきたことを検証し、問題があれば改善を指示する場となります。
この会議では、作成した経営計画の推進状況を検証します。また、経営課題の検討も行います。
■経営会議の構成と開催
経営会議の構成メンバーは、社長、役員、部門長となります。開催は、原則として月1回、月初に開催する定例会議となります。開始通知は、総務部が社長名で行います。
また、経営会議の進め方は、会社の体制にもよりますが、総務部長が司会進行をして進めるケースが多いです。
■経営会議のメリット
経営会議を開催することにより、会社の各部門の責任者が集まり、そこで意見を出し合って合議事項として決めることができます。
そして、合議事項は会社の決定として、責任者を通じて関係者に伝えられて実行に移されていきます。
また、経営会議を開催することで、社長ひとりが一方的に実施すべきことを決めて、あとは伝達事項になるということにはならないので、全員参加の意識が醸成され、施策のやる気につながります。社員は実施する内容をきちんと理解・納得し、腑に落ちなければ、なかなか行動に移せないものです。
全員参加型の会議で、社員に実行責任が生まれる。
具体的行動
経営会議を毎月定例化して。合議として経営を進めよう。
経営の見える化を実現する経営会議の進め方
■経営計画の作成
経営理念をもとに、経宮ビジョン、環境分析、経営目標、経営方針、目標利益計画、主要施策、行動計画などの経営計画を作成していきます。
そして、ここで作成した経営計画は、全社員に発表して、実行していくこととなります。なお、社員参加型の委員会方式の経営計画は、作成および進捗管理の構成メンバーに、必要に応じて施策の責任者が加わります。
■経営計画の進捗管理
①目標計数と実績との差異の検証
経理部門より提出された月次の目標利益計画をもとに、計画どおりに実績が推移しているかをチェックします。実績が計画に満たない場合、また仮に、計画が実績を下回っている場合は差額対策を検討し、改善策を考えます。
計画は、実現できる目標を定めるべきです。実績が目標を大きく下回っても、大きく上回っても問題です。
②行動計画の差異の検証
行動計画は、各部門が計画した行動内容がきちんと実行され、そして検証、改善というPDCAのサイクルで問題なく回っているかを見ます。このPDCAのサイクルに問題が発生している場合は、その原因を検討します。
■経営課題の検討
所管部門の役員や部長から、現在、発生している経営上の課題について挙げてもらい検討します。
経営会議は経営計画の進捗をみんなで考える場となる。
具体的行動
経営計画の作成とその進捗状況のチェックをきちんと行おう。