(※画像はイメージです/PIXTA)

包括型グループホームの建て貸し・自社物件、日中支援型グループホームの建て貸し・自社物件について、事業収支と利回りがどうなるのか、事例を用いて具体的な数字を見ていきます。

「日中支援型」の条件

敷地面積826.44m2(250.00坪)、建築面積233.42m2(70.61坪)、延床面積462.00m2(139.76坪)で、工費時の概算は1億3200万円とします。土地は自己所有で取得費はかからなかったものとして計算しています。

 

①日中支援型「建て貸し」の場合

諸経費が600万円として総事業費は1億3800万円、収入は家賃収入のみとなるため毎月80万円、年額960万円です。

 

総収入を総事業費で割った表面利回りは

 

960万円÷1億3800万円≒0.077.0%

 

となります。

 

収入額から建物にかかるローンの返済額と固定資産税額を引いた、いわゆる「手残り」の年額は、

 

金利1.10%の場合…282万9994円

金利1.50%の場合…290万5246円

金利2.00%の場合…212万7226円

 

という試算結果です。

 

実質利回りは金利1.10%の場合で2.05%という結果になりました。

 

[図表3]日中支援型20戸建て貸し資金収支(日中支援型・建て貸し)

 

②日中支援型「自社物件」の場合

諸経費として800万円をプラスします。理由は包括型・自社物件同様、開業当初の人
件費の支払いが必要になるためで、総事業費は1億4600万円となります。

 

これに対して収入は毎月227万3313円の年間2727万9756円です。表面利回りは

 

2727万9756円÷1億4600万円=0.187

 

18.7%となります。

 

 

岩崎 弥一
アルカスコーポレーション株式会社 代表取締役
南砺市商工会 副会長

 

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