(※写真はイメージです/PIXTA)

商品名や新事業名は、企業にとっては重要なマーケティングツールのひとつです。音の響きや見た目の印象がいい名前は人々の意識に残りやすく、高いPR効果が期待できます。このように時として商品や企業の価値や売り上げも左右します。どのようにネーミングを作ればいいのでしょうか、著書『事業計画書の作り方100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)で明らかにします。

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パッと見て分かる「イメージ」の伝え方

一般にイメージの伝え方には、以下の手段があります。

 

①写真

人物や動植物、製品、建築物、観光地等はその写真を紹介することでイメージが伝わりやすくなります。ただ、写真を使う場合に気を付けたいのが、写真の中にこちらが伝えたいものと別のものが写り込んでいたりすると、別の印象やイメージを持たれるリスクがあるということです。

 

例えば、美しい公園を表現したいのに、ゴミが落ちているのが写っていたりするとがっかりですね。

 

このように本来伝えたいことと違ったことが伝わってしまっては本末転倒なので、写真は要注意です。最近は、トリミングや加工等も比較的簡単にできるようになっていますので、扱いやすくなりました。

 

②イラスト(含むクリップアート)

イラストは、写真と違い、必要なことだけを抜き出して描いてあるので、イメージに合ったものであれば効果的です。

 

ただイラストを自分で描ける人は少ないでしょうから、Web上にあるもの等から利用することが多いと思いますが、こちらが伝えたいイメージとは合致しないケースもあるので要注意です。日本人を対象にしたサービスのことを言いたいのに、外国人のイラストを使う等がその例です。また、バスを使ったサービスを表現するのに、米国のスクールバスのイラストを使ったりすると、日本のサービスでないような印象を与えます。

 

③コンセプトチャート

円や四角、矢印などの図形を使って作成した概念図をコンセプトチャートといいます。例えば、ピラミッド型の三角形を使って、顧客の年収別階層を表現する等はよく使われる図です。

 

コンセプトチャートは、概念や仕組みを表すのに効果的で、よくパワーポイントの資料等で使われますが、伝えたい概念や仕組みと合っていないと、かえって伝わりにくいものになってしまうので、注意したいところです。

 

④図表

グラフや表等を総称して図表といいます。書籍などでも「図解」が流行っていますが、表の場合は、表の上部(表頭)と表の脇(表側)をどのようにするか工夫が必要です。例えば、新商品であるA商品を既存のB商品と比べる場合には、AとBを表頭に持ってきて、対比する特性を表側に持ってきた方が分かりやすくなります。

 

またグラフの場合は、円グラフは比率を表すのに向いていて、折れ線グラフは推移を表すのに適していて、内訳の変化を表すには内訳のある棒グラフが適しています。

 

このようにイメージを伝える手立てはいろいろありますから、パッと見て分かってもらえるような表現を心掛けましょう。

 

ポイント
新商品・新規事業はネーミングとイメージ図で伝わりやすく

 

井口 嘉則
株式会社ユニバーサル・ワイ・ネット 代表取締役
オフィス井口 代表

 

 

※本連載は、井口嘉則氏の著書『事業計画書の作り方100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋・再編集したものです。

事業計画書の作り方100の法則

事業計画書の作り方100の法則

井口 嘉則

日本能率協会マネジメントセンター

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