(写真はイメージです/PIXTA)

本記事では、企業法務に詳しいAuthense法律事務所の弁護士の西尾公伸氏が、SDGsとESGを自社の経営に取り入れるメリットと方法について解説します。

なにをすべきか悩んだら、取り組み事例から検討を

それでは、企業はどのようにSDGsやESGへと取り組んでいけば良いのでしょうか?

 

企業のSDGs、ESGへの取り組みは、それぞれの企業が、自社に合った方法で、自社に合った取り組みをしていけば良いのです。

 

まずは、前述のとおり自社に関連する法令を見直し、改めて遵守していくことも、重要な取り組みの1つと言えるでしょう。

 

とは言っても、法令順守のほかに何をすれば良いかわからない場合も多いかと思います。そのような場合は、コンサルタントへ依頼することも1つですが、外務省が公表している企業ごとの取り組み事例を参考とするのも良いでしょう。

 

外務省のSDGsサイトでは、さまざまな企業のSDGsへの取り組み事例が紹介されています。

 

自社と似た業種の事例を参考としてみることで、具体的に何をすべきかというイメージが、より湧きやすいのではないかと思います。

 

また、SDGs推進本部において、「ジャパンSDGsアワード」の創設が決定され、SDGs達成に資する優れた取り組みを行っている企業・団体などをSDGs推進本部として表彰することになりました。

 

このアワードを一つの具体的な目標とすることも良いのではないでしょうか。

まとめ

SDGsやESGは、必ずしも何か新しいことを始めるべきということではなく、すでに自社で取り組んでいる事項の延長線上にあることも少なくありません。

 

まずは、自社の取り組みを整理し、SDGsのゴールに当てはめて考えてみると良いでしょう。

 

また、SDGs、ESGへの取り組みとして、よりきちんと法令順守をすることがその第一歩目となります。

 

もちろん、既にしっかり遵守している企業もあるでしょうが、少しでも不安がる場合には、弁護士へも相談されつつ、改めて自社に関連する法令の洗い出しをされることをおすすめします。

 

 

西尾 公伸

Authense法律事務所 弁護士

 

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本記事はAuthense企業法務のブログ・コラムを転載したものです。

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