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キャリアを応援してくれた夫を、今度は自分が支えたい
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【西川さん(仮名)のプロフィール】
年齢:51歳
所属:市中病院(勤務医)
専門(標榜科):胃腸内科
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西川さん(仮名)は、会社員の夫と娘さんが2人の4人家族。これまで医師として働く彼女をご主人は応援してくれたそうです。お子さんが小さい頃は保育園への送り迎え、病気で学校を休んだときの面倒なども、率先して買って出てくれました。
ところがそのご主人が最近、会社の業績悪化や人間関係のこじれなどで追い詰められ、早期退職することに。その結果、今は西川さんが家計を支えています。
「これまで、仕事に育児に、自分なりに精一杯取り組んできたつもりだけど、振り返ってみるとそれも主人の支えがあったから。今、落ち込んでいる彼を見て、今度は自分が支えてあげないと、と思っているんです。それに、大学生の娘たちはいずれ、家を出て行くはず。家族一緒にいられる時間をもっと大事にしたいという気持ちも強くなりました。」
西川さんは現在、市中病院で胃腸内科の部長として勤務中。そのほか月30時間ほど当直などのアルバイトもして、教育費に充ててきました。
ただ、アルバイトをすれば収入は増えるものの、税金の負担も意外に重い。そもそも、体力の衰えも感じ始めている今日この頃。アルバイトを減らして、家族一緒の時間を増やしたいと思うのは当然でしょう。
お金も時間も手に入れるため、資産運用をスタート
問題はアルバイトを辞めるとその分、収入が減ってしまうこと。娘さんたちの教育費もあと2~3年はかかります。
「昔からうちの夫婦は質素な生活がモットー。コツコツ貯めてきた貯蓄や主人の退職金などで1億円近く金融資産があります。そのうち、子どもの教育費を除いた残りで、資産運用をしようと考えました。これまでとは発想を変え、貯めたお金に働いてもらおうということです。」
西川さん夫妻は外貨預金や株式投資、投資信託などいろいろ検討しましたが、最終的に選んだのは不動産投資でした。
投資スパンが長く、ミドルリスク・ミドルリターン、そして毎月の賃料収入と将来の売却時にはまとまったキャッシュも手元に残るという、バランスの良さが魅力的だったといいます。
具体的には、手始めに新築の区分ワンルームを2戸購入し、半年後にさらに地方で中古1棟マンションを購入。
区分ワンルームマンションは2400万円と2700万円。頭金として合計20万円を投入し、35年ローンを組みました。
1棟マンションは全部で40ある4億8000万円の物件。自己資金は750万円を入れ、30年ローンを組みました。自己資金を多めにしたので、ローンの審査はいずれもスムーズに通りました。
「実際に始めてみて実感したのは、中古1棟マンションのスケールメリット。区分ワンルームでのキャッシュフローは年間20万円ほどですが、1棟マンションでは年間460万円の手残りがあり、合計すれば480万円になります。」
こうしてアルバイトをする必要がほとんどなくなり、勤務先での当直の日以外は家族と食卓を囲んだり、休日には泊りがけの旅行に行ったりする機会も増えました。
不動産投資による不労所得のメリットを実感している西川さん。しばらく様子を見て、数年後には区分ワンルームを売却してもう1件、1棟マンションの購入を検討しているそうです。