中堅企業の経営計画の具体的な内容
■経営計画に記載する具体的な内容
中堅企業向けの経営計画のフォーマットは、「意義」「経営理念」「経営ビジョン」「経営環境(外部環境と内部環境)」「経営目標」「経営方針」については、記載できる範囲は広げましたが、記載する内容は、A4用紙一枚の経営計画に準じています。
以下で、どのあたりが異なるのかについて概要を説明しておきましょう。
■目標利益計画はより詳細な管理が可能に
目標利益計画の項目は、主要な内訳項目まで計画し、詳細に管理できるようにしました。また、各期について、目標利益計画の計数の設定理由を記載するようにします。利益計画は項目が細分化すればするほど、きめ細かい項目管理が可能になります。
■損益計算書の科目を管理する
月別目標利益計画は「予算管理表」と名称を改め、損益計算書の科目を管理します。予算管理表は、96ページからの「予算管理表を作る」で説明したのと同様、年度予算を月次に割りふって作成します。
■「主要施策」はより具体的に
「主要施策」は3か年で記載する点などは変わりませんが、単年度の主要施策の項目について、新たにその内容を具体的に記載するようにしています。これによって、当該項目の施策の詳細な内容は計画を見るだけで理解することができます。
なお行動計画は、前述した「PDCA方式による行動計画管理表」(以下、「行動計画管理表」と表記)により作成します。
それでは、中堅企業向けの経営計画のフォーマットを参照ください。
きめ細かい管理が可能だが、A4用紙一枚と違い、一目ではわからなくなる。
具体的行動
記載する内容は、A4用紙一枚の経営計画に準ずる。
宮内 健次
中小企業診断士 社会保険労務士