(画像はイメージです/PIXTA)

本記事は、フランクリン・テンプルトン・ジャパン株式会社の「グロース株か?バリュー株か?アクティブ・マネージャーの見解」最新レポートを一部抜粋したものです。

イノベーションによるデフレ要因…2.アセットライト

次に、アセットライトビジネスの台頭もデフレ効果をもたらします。アセットライトモデルは、設備投資の減少と市場供給能力の拡大を通じて、末端の消費者のコストを削減することで、物価の上昇を抑えます。

 

アセットライトビジネスの台頭により、設備投資の必要性は低下しています。Eコマース企業は割高な実店舗を購入する必要がありません。ライドシェア企業も自社で車両を購入する必要がありません。

 

その結果、不動産や自動車などの資産価格に対するインフレ圧力は軽減される可能性があるほか、こうした企業は変動費の割合が高い構造になり、コストを抑制できます。

 

アセットライトモデルでは、固定賃料を払ったり実店舗を購入する従来の小売業や、車両を保有・維持・保管しなければならないタクシー会社などに比べ、経営コストが低く抑えられます。

 

また、アセットライトモデルでは、需要に合わせて供給を容易に調整することが可能であり、これも消費者にとってのコスト削減につながります。民泊仲介大手の米エアビーアンドビーは、ホテルへの追加投資を迫られることなく、宿泊能力を拡大しています。

 

米ライドシェア大手のウーバーとリフトは、ライドシェアの運転手を増やしています。さらに、現時点でライドシェアの運転手もエアビーアンドビーのホストも、社会保険付きの正社員ではありません。

 

このため、こうした企業は身軽な人件費構造を持ち、正社員を抱える企業に比べ、消費者のコストを削減することが可能です。

 

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